なんちゃら学者の田坂という人、 >一部では思想家や哲学者のような扱いを受けている だ、そうで・・・。 プラトンの『国家』の序盤、ソクラテスがこんなことを相手に問います。 「一人で多くの仕事をする場合と、一人が一つの仕事だけをする場合とでは、どちらがうまく行くだろうか」 相手の返答は当然、後者であって、それを前提にして、『民主主義の病』にも引用されていた国家論、しかもそれが同時に人間論でもあるという、面白くも壮大な思想が語られてゆくのですが、なんちゃら学者の田坂さんが読んだとしたら、序盤のこのやり取りの段階ですでに、文句を付けることでしょう。 一人で多くの仕事をするほうがうまく行く、と信じている人にしてみれば。 しかし、文句を付けられたプラトンにしてみれば、さすがにそんな読者までは想定できず、心底びっくりするのではないですかね。「え、そこ???」。 思想家だとか哲学者だとか、ピンキリもたいがいにせいと言いたくなります。
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なんちゃら学者の田坂という人、
>一部では思想家や哲学者のような扱いを受けている
だ、そうで・・・。
プラトンの『国家』の序盤、ソクラテスがこんなことを相手に問います。
「一人で多くの仕事をする場合と、一人が一つの仕事だけをする場合とでは、どちらがうまく行くだろうか」
相手の返答は当然、後者であって、それを前提にして、『民主主義の病』にも引用されていた国家論、しかもそれが同時に人間論でもあるという、面白くも壮大な思想が語られてゆくのですが、なんちゃら学者の田坂さんが読んだとしたら、序盤のこのやり取りの段階ですでに、文句を付けることでしょう。
一人で多くの仕事をするほうがうまく行く、と信じている人にしてみれば。
しかし、文句を付けられたプラトンにしてみれば、さすがにそんな読者までは想定できず、心底びっくりするのではないですかね。「え、そこ???」。
思想家だとか哲学者だとか、ピンキリもたいがいにせいと言いたくなります。