ねこみみ のコメント

今週もコロナ対策の異常さを取り上げてもらい、大変助かります。ありがとうございます。

先日のNHKスペシャル(5/24放送分)でウィズ・コロナの特集をしていました。西村大臣(経済再生担当)が出演していましたが、コロナへの対策はとりつつもグローバリズムで経済成長を目指さなければならない、とのことでした(かなりうろ覚えですが)。やはりというか、グローバリズムへの反省は一切ありませんね。
また、最近のテレビやネットを見ていて、今後このような社会が来る、こんな工夫をしてみました、という話がすごく多いです。テレビのアナウンサーも、それをすごく好ましいこととして報道しています。
この状況においてもグローバリズムへは疑問を持たず、新型コロナウイルスが恐ろしいウイルスであるという前提もそのまま受け入れています。よしりん先生のTPP論(第1刷48頁)に、「・・・日本人は・・・粛々と不利なルールを受け入れ、さらに頑張ろう、さらに工夫しようと己れにムチうつことばかり考える。日本人は奴隷になっても文句ひとつ言わず働く人種なのだろう。」とありますが、本当にその通りですね。前提条件に対して疑問を持たない。江戸時代の農民は一揆などを用いて命がけで自分たちを守ろうとしたんでしょうが、今の日本人には難しいですね。
そもそも第2次世界大戦の総括をキチンとせずにここまで来ていて、今の社会の前提条件(東京裁判)に疑問を持つと、自分たちが辛くなると恐らく分かっている。それが癖になっている。何事についても、そもそも論に向き合いたくない。与えられた条件で頑張る方が良い、と。
また、江戸時代の農村の様な共同体なら力を合わせて、ということもできるのかもしれませんが、共同体が崩壊した現代社会では力を合わせる人がいないから戦えないのかもしれません。情報技術の発達で逃げ場もありませんし。何より死生観も違いますしね。

ゴー宣ライジングで取り上げられていた知事たちの提言、残念ながら私が住んでいる宮城県の知事も名前を連ねていました。恥ずかしい限りです。コロナ論では顔と名前入りで後世に残していただければ幸いです。
ネットで提言の原文を確認しました。「子供たちが安心して通学し、誰もが友人などと外食を楽しみ、地域は多くのお客様を自慢の観光地にお迎えする」、とありましたが、「子供たち」、「誰も」、「友人」、「お客様」、「お迎えする」の後ろに、「(感染者は除く)」と付け加えておいた方がわかりやすくて親切かと思いました。観光産業に力を入れている県の連名なのでしょうか?

冗談では無しにディストピア系の映画でも見ているのではないかと疑いたくなる状況です。映画なら主人公がこの状況を打破してくれるのでしょうけど、現実は厳しいですね。開始5分で排除されるレジスタンスのモブキャラにならない程度に、自分ができることを頑張りたいと思います。

No.130 54ヶ月前

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