よしりん先生がブログで 「多分みんなパニックを楽しんでいるのだろう。非日常感を楽しんでいる」 と書かれていますが、的を射ていると思います。 今、中野信子・鳥山正博共著『ブラックマーケティング 賢い人でも脳は簡単に騙される』(KADOKAWA)という本を読んでいるのですが、その中で中野信子先生(脳科学者)がセロトニンとアドレナリンの関係について解説されています。 曰く ・不安感が強くなると「幸せホルモン」とも言われるセロトニンが減少する ・セロトニンが減るとアドレナリンの分泌が抑制できなくなる ・アドレナリンが増えると脳が興奮状態になり、冷静な判断ができなくなる 今の日本、まさにこの状態ですよね。 脳が興奮して、非日常感を楽しんでしまっています。 この「不安感」というのは、「残り僅かのバーゲンセール」とか「期間限定ガチャキャンペーン」といった売り文句でも発生します。 こうして事業者は、消費者を興奮状態に仕向けて冷静な判断力を奪い、ガンガン商品を売ってしまう、という寸法なわけですが、今はマスコミがそれをやっちゃってるんですね。 そして視聴者もそういう番組を熱烈に支持し、「もっとそういう情報を!」と欲するようになってしまう。 「求め求められ」のタコツボのような閉じた世界が形成されてしまっていますが、このタコツボがむっちゃ大きいんですよね。 日本列島規模のバーゲンセールをやってるような感じ。 それを冷ややか~に見ていられる人は――結構おられるとは思いますが――熱狂している人らに何を言っても無駄だと理解しつつ、つつましやかに日常生活を送るしかない、といったところでしょうか。 この熱狂が沈静化したら、皆一気に忘れてしまうのでしょうけど、少なくともマスコミは「忘れた」で済ませてはいけないと思います。 冷静になるべき「社会の公器」がバーゲンセールに興じてしまったという醜態は、これまでにも幾度となく繰り返されてきました。 「第四の権力」を監視するという意味でも、メディアリテラシーは磨かなければいけないと思います。
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よしりん先生がブログで
「多分みんなパニックを楽しんでいるのだろう。非日常感を楽しんでいる」
と書かれていますが、的を射ていると思います。
今、中野信子・鳥山正博共著『ブラックマーケティング 賢い人でも脳は簡単に騙される』(KADOKAWA)という本を読んでいるのですが、その中で中野信子先生(脳科学者)がセロトニンとアドレナリンの関係について解説されています。
曰く
・不安感が強くなると「幸せホルモン」とも言われるセロトニンが減少する
・セロトニンが減るとアドレナリンの分泌が抑制できなくなる
・アドレナリンが増えると脳が興奮状態になり、冷静な判断ができなくなる
今の日本、まさにこの状態ですよね。
脳が興奮して、非日常感を楽しんでしまっています。
この「不安感」というのは、「残り僅かのバーゲンセール」とか「期間限定ガチャキャンペーン」といった売り文句でも発生します。
こうして事業者は、消費者を興奮状態に仕向けて冷静な判断力を奪い、ガンガン商品を売ってしまう、という寸法なわけですが、今はマスコミがそれをやっちゃってるんですね。
そして視聴者もそういう番組を熱烈に支持し、「もっとそういう情報を!」と欲するようになってしまう。
「求め求められ」のタコツボのような閉じた世界が形成されてしまっていますが、このタコツボがむっちゃ大きいんですよね。
日本列島規模のバーゲンセールをやってるような感じ。
それを冷ややか~に見ていられる人は――結構おられるとは思いますが――熱狂している人らに何を言っても無駄だと理解しつつ、つつましやかに日常生活を送るしかない、といったところでしょうか。
この熱狂が沈静化したら、皆一気に忘れてしまうのでしょうけど、少なくともマスコミは「忘れた」で済ませてはいけないと思います。
冷静になるべき「社会の公器」がバーゲンセールに興じてしまったという醜態は、これまでにも幾度となく繰り返されてきました。
「第四の権力」を監視するという意味でも、メディアリテラシーは磨かなければいけないと思います。