M.O のコメント

インフルエンザは38度近くの熱が出て病院に行き、検査を受けて陽性と判明するので、感染者は重症の割合が高くなります。
一方、新型コロナは8割が軽症であり、無症状の人間も一定数存在します。
大阪のライブハウスで感染したという「患者」に読売テレビが電話取材をしていましたが、無症状だったので本人は「驚いた。青天の霹靂だった」とコメントしていました。
こうした軽症ないし無症状の感染者は、当然ながら続々と完治して退院していっているはずです。
なので、感染者数を累積するデータは無意味だと個人的には思っています。
今なお入院を余儀なくされている重症の感染者数は、驚くほど少ないのではないでしょうか。

『モーニングショー』の岡田教授が示した「1000万人」という数字は、上述した軽症・無症状も含めた「累積感染者数」だと思うのですが、それとインフルエンザのケースを数字だけで比較することに何の意味があるのでしょう?
NHKの『おはよう日本』でも、視聴者からの質問に答えるかたちで、「インフルエンザよりも新型コロナの方が危険であると考えられる」とアナウンサーが伝えていました。
その根拠が致死率なのですが、新型コロナの致死率として引いてきたデータが何と中国のものだったんですね。
通常時のインフルエンザの致死率(日本のものかどうかは不明)と、医療崩壊した武漢含む中国での新型コロナの致死率を比較して後者の方が高いから「危険であると考えられる」と。
意図的に煽っているとしか考えられません。

東海設営隊長の「コロナ恐怖は幻影」という言葉は全くその通りだと思います。
何しろ周囲に感染者がいないし、いたとしても1~2人ぐらい、それも軽症であることがほとんどでしょう。
若者はSNSで友人知人のリアルな情報を得ているから、「恐るるに足らず」と実感しているけど、「大人が騒いでいるから従っておく」というスタンスを取らざるを得ないということでしょうね。

新たな感染の報道に皆がうんざりしているのも、「そのうち重症患者はどれぐらい含まれているのか?」が不明で、情報として意味を成していないからではないでしょうか。
行政の発表もルーティンワーク化しており、「市民の安全のため」というよりも義務的にやってるだけ、という雰囲気が感じられます。
現状、重症や重篤の患者はどれぐらいいるのか?
陰性となって退院した人はどれぐらいなのか?
軽症の場合、平均的な入院日数はどれぐらいなのか?
こういった医療現場のリアルな情報が発信されれば、国民の不安感はある程度は低減させられるのではないかと思います。
もちろん、こうした情報の作成や公表が現実的に可能なのかどうか、という議論はあるでしょうけど。

No.113 57ヶ月前

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