国に限らず、どんな組織でも目的がある。その目的のための決断はどうするべきか…。民主主義はその手法の一つに過ぎない。目的をより良く推進できるのであれば、独裁制でもいいわけだが、国家においては、特定の人間の専横を防ぐために、とりあえずは民主制を採用している。 しかし、その民主制も構成員一人一人が自己のエゴばかりを追求すれば、組織は纏まりを欠き、迷走するだけだろう。 だから、組織の構成員は自分の利益よりも、組織の責任の一端を背負い、議論を重ね、より良い形を見出だしていく、それが民主制の本来のあり方である。 となると、民主制においてすら、組織の貢献度が高い者に発言力があるのは、自然であるとすら言える。にもかかわらず、貢献をせず、責任を持たず、自分の発言を他と同じく認めろというなら、それこそがよしりん先生の批判する「学級民主主義」ってやつだ。 今の国会においては、与党はダメだが、野党はもっとダメ。本来なら政策で対抗しなければならないが、山積している問題を前に、「桜」の追及ばかり。仮に安倍政権を引きずり降ろしたとしても、その先が見えないから、野党を支持しようとは思わない。 野田氏、馬渕氏、そして山尾氏が天皇の生前退位で奮闘し、なんとか実現させたのを見れば、野党でも論理と労力で勝てる見込みはあるとわかる。それを積み重ねていけば、政権を取りうる野党として認識してもらえるはずなのに、足の引っ張りあいに終始する…。もどかしい!
チャンネルに入会
フォロー
小林よしのりチャンネル
(ID:30637823)
国に限らず、どんな組織でも目的がある。その目的のための決断はどうするべきか…。民主主義はその手法の一つに過ぎない。目的をより良く推進できるのであれば、独裁制でもいいわけだが、国家においては、特定の人間の専横を防ぐために、とりあえずは民主制を採用している。
しかし、その民主制も構成員一人一人が自己のエゴばかりを追求すれば、組織は纏まりを欠き、迷走するだけだろう。
だから、組織の構成員は自分の利益よりも、組織の責任の一端を背負い、議論を重ね、より良い形を見出だしていく、それが民主制の本来のあり方である。
となると、民主制においてすら、組織の貢献度が高い者に発言力があるのは、自然であるとすら言える。にもかかわらず、貢献をせず、責任を持たず、自分の発言を他と同じく認めろというなら、それこそがよしりん先生の批判する「学級民主主義」ってやつだ。
今の国会においては、与党はダメだが、野党はもっとダメ。本来なら政策で対抗しなければならないが、山積している問題を前に、「桜」の追及ばかり。仮に安倍政権を引きずり降ろしたとしても、その先が見えないから、野党を支持しようとは思わない。
野田氏、馬渕氏、そして山尾氏が天皇の生前退位で奮闘し、なんとか実現させたのを見れば、野党でも論理と労力で勝てる見込みはあるとわかる。それを積み重ねていけば、政権を取りうる野党として認識してもらえるはずなのに、足の引っ張りあいに終始する…。もどかしい!