M.O のコメント

>>87
ゴーン被告の海外逃亡を擁護されているけど、その感覚は全く理解出来ません。
日本の司法制度については海外メディアでも問題視されているのは確かですが、それでも「日本の制度に従って裁判を受けるべき」とするスタンスがほとんどで、「逃亡して良かった」と断じているメディアは私は聞いたことがありません。
レバノンの新聞でも、ゴーン被告の会見を風刺調で報じていたところがあったぐらいです。
また、日本の出国審査の杜撰さも大問題ですが、それはきちんとメディアでも批判的に報じられています。
「盲点を突いたゴーンが悪い」というのは中立的ではない、というのは意味が分かりません。
だったら、システムに不備があったら、行為の主体は悪くないということになってしまう。

では、お聞きします。
近年、判決がまだ確定していない「被疑者」が警察署から脱走したり、保釈中の「被告」を護送する際に検察官を振り切って逃走したという事件がいくつか発生しています。
いずれも「推定無罪」の立場です。
そして、明らかに警察や検察の管理体制の不備や不手際が原因です。
貴方の論理ならば、これらの事件においても「被疑者」や「被告」を一方的に責めることはできない、ということになってしまう。
もし彼らが勾留されている環境が「過酷」だとか、保釈中の環境が「苦痛」だと言おうものなら「逃げて良かった」と判断できてしまう。
それでも逃亡を支持しますか?

あと、フランスやアメリカでは保釈中の被告にGPSを装着することは法的に認められています。
また、この両国では、確かに逮捕後の勾留期間は短いですが、そもそも逮捕するための逮捕状が不要であるケースがあるそうです(細かい要件までは知りません)。
また、逮捕後に「起訴するかどうかを判断するため」の予審や大陪審という制度があり、それにかけられた場合は被疑者は日本よりも遥かに長い勾留期間が認められることになります(フランスでは最長4年)。
つまり、制度なんて国によってバラバラということです。
もし、日本人がフランスで逮捕されて、予審にかけられるために数年間勾留され、挙げ句の果てにGPSを装着させられた時に、「人権侵害だ!」と訴えて国外逃亡したとしたら、その行為を支持できますか?

No.90 60ヶ月前

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