M.O のコメント

明けましておめでとうございます。
新年早々からのよしりん先生の言葉が、気持ちを上向きにしてくれます。
「失敗してもあとで笑い話にすればいいだけだと思っている」
「きっと我々は歳をとって再会しても「戦友」と感じて思い出話に花を咲かせるだろう」
何もせずにシニカルに笑うだけだとか、やり損なっても必死に言い訳するだけといった人生など「まっぴらごめん」という国民は、潜在的には非常に多いのではないでしょうか。
その潜在力を引き出しうる言葉だと思いました。

私自身、昨年から「座右の銘」にしてしまおうかと思っているお気に入りのフレーズというものがあります。
関西で活躍している漫才コンビ・さや香のギャグ――
「できるかな~やないねん、強い気持ちでやるねん!」
ギャグとしての面白さはともかくとして(笑)、これって「やればできる」「努力は必ず報われる」ということではなく、実行することの価値を強調したフレーズだと思うのです。
倉持師範が生放送でおっしゃっていた、
「外野フライは捕るつもりで追いかけないと、捕れない」
という言葉にも通じます。
で、自分なりにベストを尽くして失敗したならば、後で笑い話にすればよいだけではないか、実際に動いた者同士は戦友になる、という話に繋がります。

ついでながら、もう一つの座右の銘が「困難は分割せよ」。
これ、出典はミステリ作家の鮎川哲也で、大きな謎を構築するミステリの創作スタンスについて述べたものだったのですが、私は仕事や私生活、そして人生のプランニングにまで応用しています。
つまり、難しい仕事を遂行する、大きな目標を達成するために生じる「困難」は、一つ一つのシンプルなプロセスに「分割」すれば、やるべき事が見えてくるし、見通しも立つというものだと考えています。

行動に移すというのは、決してドンキホーテのような無惨な突撃だとか、イデオロギーに囚われたデモばかりを指すわけではありませんよね。
「ボーカルマジョリティ」という高森先生による造語も、大いなる勇気を与えてくれました。
私は仕事面で責任ある立場を少しずつ任されるようになってきており、昔ならば「リスクを背負うのはごめんだ」と逃げ出していたような事にも「まずは、やってみよう」とチャレンジすることを厭わなくなりました。
もちろん、やるからには、ベストを尽くして。
なので、『ゴー宣道場』に関しては、当分の間は「良き観客」であり続けると思います。
それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(蛇足のような余談)
実は昨年末から、ルソーの『社会契約論』(岩波文庫)を読み始めました。
数年前に挫折したのですが、今読んでみると面白いのなんのって!
読むスピードは遅いですが、実はこんな古典を仕事の行き帰りの電車内で読んでいます。
がっつり気分転換になるし、面白いのだから仕方がない。
これも「古典なんて読めるかなあ」ではなく、「まずは読んでみよう」という実践の精神で始められたものです。
勝手に「ハードルが高い」と思い込んでしまっている部分はあったようで、本人の意欲や好奇心などが充分にあれば、ハードルなどは潰える可能性もあるのだなと実感しました。

No.205 60ヶ月前

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