希蝶 のコメント

 感想のつづきです。

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第150回「山口敬之・小川榮太郎記者会見発言録」
同じようなことを何度も記すようですが、こういう人たちは想像力がかけているのだろうと感じました。女性が自身の性被害に声をあげられないのは、その人特有の事情(精神状態や、廻りに及ぼす影響)によるものであり、声をあげた人をおとしめる根拠には使えないのではないか、と。どちらも被害者であることに変わりはなく、でも、こういう犯罪をなくすために声をあげた人は賞賛されてしかるべきでしょう。
 小川の秘書の泣き女の件には、あきれかえりました。先生方のおっしゃるように、サイレントマジョリティーにしているのは、ノイジー・マジョリティーである山口側ではありますまいか。三浦瑠麗のように、自力で克服した人はそれなりに偉いのかも知れませんが、それを他者に強要するのもいかがなものかと。

 こんな感想ばかりでは退屈してしまうので、昔見た「ザ・サスペンス」で、古手川祐子主演のドラマにこんなのがありました。
 ヒロインはバスガイドで、バスのバックを誘導しているうちに、ミスをしてバスを谷底に転落させてしまいました。それは、過去に憧れており、学生時代の祭の夜に彼女を侵した男が、婚約者と仕合はせそうな様子を目にしたからです。彼女はレイプにより妊娠中絶をし、以後、妊娠が難しいからだになりました。彼女の気持ちはいかばかりのものか、と想像します。

 また、こんなドラマもあって、こっちは中原理恵主演の女医ものなのですが、
 とあるOLが暴行を受け、結婚を間近に控えた彼女はそれを隠そうとするのですが、事件を発見した高嶋政伸演じるトラック運転手が、それでは駄目だ、自分も妹がいて、レイプをされて沈黙していたが、フラッシュバックが起こり自殺したんだ、と諭すのです。

 こういうドラマで分かった気分になっていること自体、自分に偽善を感じるのですが、伊藤詩織さんを揶揄した女たち(その中にはジュウレンジャーの一員もいたことにショックを受けましたが)や、自分のライフワークとやらを中断して事件に関心を持って、注目されなかったと駄々をこねているどこかの阿呆は、こういう話をどのように感じるのでしょうか。感想を聞いてみたいです。
 裁判自体は、伊藤詩織さんの陳述が一貫しており、山口側の証言の方に矛盾があったのだから、正当なものだろうと私は思います。権力で、刑事裁判自体になっていないのだから、やましいところは山口側にある、とみるのは当然でしょう。マスコミの権力云々を言ったり、訴えた側を名誉毀損の容疑者にして被害者ぶったりする前に、政治の暴力をこそ問題にすべきでしょう。
 去勢刑というのもありなのかな、と思いました。

No.109 60ヶ月前

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