配信お疲れ様です。石川達三という名を聞いて懐かしくなりました。父の書棚にあった「我が人生観」という本が、私の読書遍歴のスタートだったと思います。軍部に物怖じしない彼の反骨心には、深く感銘を受けたものでした。 女性の生き方といえば、橋本治「虹のオルゴオル」がとんでもない考察の宝庫なんでおすすめです。橋本先生は無念にもお亡くなりになりましたが、改めて神か化け物かと思う次第であります。一文紹介しておきます。分かる人にはこれで十分でしょう。 「だから”主婦”という女の最終ゴールに辿り着いた女が、そこから”少年”になるなんて、不思議でもなんでもないことなんだ。第一、男は女の中に、自分の失われた少年を発見して、それで彼女と恋に落ちるんだから。」 全編ほとんど感動的にこんな文句ばかりだから、敵わないなあと思います。 この本には、女が一人前になるのに「結婚」しか道がなかったような時代に、それでも自分の人生を生きようとした名女優達の一代記が、橋本視点で綴られています。「人生ってそんなイージーなものなの?」という問いかけが、今でも聞こえてくる気がします。
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小林よしのりチャンネル
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配信お疲れ様です。石川達三という名を聞いて懐かしくなりました。父の書棚にあった「我が人生観」という本が、私の読書遍歴のスタートだったと思います。軍部に物怖じしない彼の反骨心には、深く感銘を受けたものでした。
女性の生き方といえば、橋本治「虹のオルゴオル」がとんでもない考察の宝庫なんでおすすめです。橋本先生は無念にもお亡くなりになりましたが、改めて神か化け物かと思う次第であります。一文紹介しておきます。分かる人にはこれで十分でしょう。
「だから”主婦”という女の最終ゴールに辿り着いた女が、そこから”少年”になるなんて、不思議でもなんでもないことなんだ。第一、男は女の中に、自分の失われた少年を発見して、それで彼女と恋に落ちるんだから。」
全編ほとんど感動的にこんな文句ばかりだから、敵わないなあと思います。
この本には、女が一人前になるのに「結婚」しか道がなかったような時代に、それでも自分の人生を生きようとした名女優達の一代記が、橋本視点で綴られています。「人生ってそんなイージーなものなの?」という問いかけが、今でも聞こえてくる気がします。