泉美木蘭のトンデモ見聞録「"尊敬される人"になりたいオトナの心理」
　私は木蘭さんのおっしゃる投稿記事を読んでいないのですが、正直、誰かに尊敬されたいとか、恰好つけたいといったことは端からあきらめているので、「普通に」・「無事に」・「誰にも迷惑をかけることなく」生きることさえできれば、それだけで満足です。
　よく尊敬に値する人、というと社交性のあり、人づきあいの良い人とか、立派な業績で歴史に名を残した偉人や有名人などが思い浮かびますが、それこそ、草むしりをするとか、父の日などに花を贈るとか、そういう小さなことでも良いので、誰かを喜ばせるようなことを人しれずした人、で良いのだろうと私は思います。そして、自分を磨くのは学問や経験・知識なのであり、それらを知らずにただ頭の中の考えだけで突っ走るようなものは「匹夫の勇」といって、もっとも忌むべき事なのでしょう。グレタという子のしていることは、まさしくそれに当たるように見えます。
　竹宮惠子先生の漫画に、「エデン2185」という連作があるのですが、その中の「殺意の底」というエピソードがあります。移民船団を無理矢理地球にもどらせようとクーデターを起こした反乱者たちを、主人公のシド・ヨーハンは容赦なく射殺します。その結果、彼は軍部からは賞讃を受けますが、周囲からは危険視されるようになりました。彼も虚脱感を味わうのですが、たまたま立ち寄ったとある酒場のおやじの行動を見て、こう思うようになりました
　「だれにわかってもらう必要のない自分だけの行動　ぼくはそういうことをした」
　私は基本的に人間のすることは、そういうもので良い、と思います。

　今回の道場は予定があって参加できませんが、タイムシフトであとでしっかり視聴します。