配信お疲れ様です。日も大分短くなり、秋の気配が増してきたようですね。

カタギな商売はほとんどの場合、労苦ほどには儲からないですね。代わりにヤクザなことに手を出せば、時にじゃぶじゃぶと金が手に入る。まあ、そんなものはババ抜きに負けるまでのお話なんですけど、切羽詰まるとそういうことにも手を出したくなるのが人間です。貧すれば鈍するというやつですね。

色川武大氏（阿佐田哲也）の著作にありますが、ばくちは自分の都合しか考えない、自分が勝てばいい、となる。これは下郎の生き方なんだそうです。当り前じゃないか、と言われそうですが、賭場で勝ち続けるなら、全部が自分に「だけ」好都合でなければいけない。で、そういうことはまあ、ありえない。無理にそれを実現しようとすれば、イカサマ、ペテンなんでもありになり、その人の行くところは争いだらけと化すでしょう。最後はみんな「へとへと」になる。賭け事が生産的でないといわれるゆえんですね。

要は、他人など顧みぬ「自己中な人」ほど、ばくちに大勝するわけで、なるほどトランプが勧めてくるわけだなあと納得する次第です。これからの日本は、公共機関が「みんな自己中になりましょう！」と喧伝するわけですから、世も末でございますね。どの口で地域助け合いとか共生社会とかいうのか、問いただしたいところです。