希蝶 のコメント

 Q&Aで、感じたことについても書いてみます。
 ジャンヌ・ダルクや神風連の乱の回答で、「大東亜論」第2巻p106からp109で、頭山満が狼と語る場面を思い出しました。あれも、頭山の心の声が狼の幻となって(あるいは狼か山犬を媒介として)聞こえてきた、ということなのでしょうか。
 ちなみに、小沢真理さんの漫画にこんなセリフがあって
「ただ願望が夢になってあらわれただけだよ」(「パールの予感」)
 これは病気で倒れた、ヒロインの恋人の母親が、ヒロインと息子の結婚式の場面を夢で見た、という場面につづくセリフで、このあと程なくしてこの母親はなくなってしまうわけなのですが、ひょっとしたら、世の中の予知夢とか予言というのは、この母親の願望みたいなはかない、けれども切ないものなのであって、切れてしまいそうな糸のようなものかもしれないけれど、そうあって欲しいという確固とした願いのようなものなのかもしれない、ということを考えてみました。あまりうまいたとえではないですが。

 もう少しライジングの話題を書きます。あんまり関係ない話かもしれませんが。
 『戦争論2』第12章南京大虐殺の謎で、p329からp330をよむたびに、この旦那さんは何と男らしくないのか、人非人だ、鬼畜だ、没義道だ、と感じたものでした。
 しかし、これも現代の感覚で、時代を裁く愚を犯しているわけで、同じ立場だったら、同じ事をしているのかもしれないですね。活字になる、ということはとても怖い結果を招くわけですね。
 当時、『正論』にもこれと同じ記事が載っていたので、そのことを廻りに語っていたら。ある年配の人に「誰がそんなことを言っているんですか」と尋ねられたので、「この雑誌に書いてあるんです」と答えたことがありました。その人は、『正論』とか『諸君』とかを右翼運動家の雑誌、というふうに見ており、私に対しても偏見を持っていました。
 ほどなくして、とある理由で、その会社もやめさせられる羽目になったわけなのですけれども。考えてみれば、私も立派なネトウヨだったわけですね。
 話をもどして、逆に、こういう状況下の中で、家族を信じられる人がいたら、本当に尊敬します。それだけで十分なのではないか、と。そして、言いたい人には言わせておけばよいわけではないか、と(煽り運転のツイッターみたいに、写真とか実名を直截的に公表された、というのなら、話はまた変わるのだけれども)。
 山本リンダも、「噂を信じちゃいけないよ」と歌っていましたが、ネットみたいに、正体が見えない世界では、そのことが非常に重要なのではないか、と思います。正直、私には誰のことだかまるで分からなかった、という話も多々あるわけなのだから。

No.88 62ヶ月前

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