希蝶 のコメント

少しお邪魔します。先日は下らない思い出話を投稿してしまい、すみませんでした。
よしりん先生のブログ、「旅行で埋まらぬ日韓の問題がある」をよんでいて、『クオレ』物語の「パドヴァの愛国少年」という挿話を思い出しました。

『クオーレ』は最近、岩波文庫から刊行されているので、入手が容易だと思いますし、有名な話でもあるのですが、一往あらすじを(とっても短い話なのですが)。

ある少年が、人買いに買われて、やっとの思いでイタリアに帰国できることになったけれども、働かされていた曲芸団にこき使われて、身なりはぼろぼろの状態で船に乗っていました。かわいそうに思った同じ船に乗っていた旅人3人が少年にお金を与えました。しかし、旅人達がイタリアの悪口を酒の勢いに任せて語り出した時、いきなり彼らの頭上に、少年に与えたはずの銅貨や銀貨が降ってきました。そして、
「あんたたちの金だ、持ってゆけ!俺はひとの国のことを悪く言う奴らから、ものを恵んでもらうつもりなんかない!」

以上なのですが、国と国との交流は、かくの如きもので、たとえ個人的には親しかったとしても、「郷土」の問題になると対立してしまうものなのだ、と思います。
ちなみに、私が小学生だった「ん十年前」の道徳の時間で先生がこの話を読んだ時、みんな「お金だけは貰っておけばよいのに」という感想で、先生があきれていました。かくいう私もその一人だったのですが。今の子供が読んだら、どう感じるのでしょうか。
(誤字があったので、投稿し直しました)

No.98 64ヶ月前

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