今週も配信ありがとうございます。 お疲れ様です。 「ゴー宣」読みました。 「あいちトリエンナーレ」の企画展に関しては、昭和天皇の肖像を燃やす映像展示などは酷過ぎるし、 よくこんな巫山戯た展示をやろうと思ったもんだと呆れましたが、 「慰安婦少女像」に対しては呆れますが腹は立ちませんでした。 それは「日本軍に人さらいのように強制連行されて奴隷のような扱いを受けた慰安婦などいなかった」という資料検証に基づく史実の問題とは別に、 政治的プロパガンダとして作られた人形に対する見方としてです。 冒頭で小林先生が仰っていることを読んで、改めて得心が行きました。 しかし、表現の自由は出来るだけ広い範囲で担保しておかなければならないという、 これこそが今回の件に関して重要なテーマだと改めて思います。 「抗議・恫喝・脅迫が表現の幅を確実に狭めてしまう」 これは「あいちトリエンナーレ」の企画展に限らず、 右派や左派の運動家がやっているような恫喝・圧力が、 ネット・SNSの普及に伴って、簡単に見ず知らずの人を集めて圧力がかけられるようになってしまった、これは恐ろしいことです。 理知的に礼儀をもって批判をする、ということであれば、 批判をする側も、表現をする側も、お互いに思考を深めて、 より良いものがその結果残っていくということになりますが、 有無を言わさず圧力をかけて「不掲載にしろ!」「雑誌を潰せ!」「廃刊にしろ!」「その表現はやめろ!」では、 どうにもなりませんし、 出版社側もそれを恐れて要求をそのまま呑んでしまったら、 圧力にビクつきながら無難な表現しか出来なくなってしまい、 窮屈で、息苦しい世の中になって、文化もどんどんやせ細っていってしまうと思います。 そして「表現の不自由展・その後」に対する先生の批判もズバリだと思いました。 表現の自由というのは、そんな手前勝手な解釈で成り立つもんじゃないよ、と、 企画者は考えて欲しいですね。 極左も極右もまったくロクなものではありません。 「トンデモ見聞録」を読みました。 辛い経験をした人に寄り添っているつもりが、 知らず知らずに自分の差別心を晒してしまっている、 正しいとおもっていることが手前勝手な「正義」に過ぎない、 こういうことはありますが、 それをまざまざと見せられた感があります。 それと同時に、幸せ・不幸せということも、そんなに単純な一面的に判断できることでは無いし、 当事者じゃないと分からないこともあるんだ、ということを感じて、 読み耽りました。 柳田國男の「故郷十七年」は、読んだことがありませんでしたが、 取り上げられたところにあたるような描写を、 昔、時代劇か映画か何かで見た覚えがあります。 子供を殺す場面は流石に描写されていませんでしたが、 泣き声が止んで子供が絶命したと分かるような描写だったので、 見た時はショックを受けました。 かつて「人権」なんて言葉がなかった時代に、 貧困の為に不幸なことがあった、そんな時代があった、ということは、 小林先生の戦争論シリーズやゴー宣でも読みましたが、 振り返ってみれば、漫画や、小説や、映画や、ドラマや・・・そんな時代を描いた作品には、 どこかで出会っていたんだなあ、と思いました。 また、現代でも、風俗で働くようになった女性の中にも、 いろんな事情があって、 悲惨なことになってしまった人もいれば、 案外そこで逞しく生きて来た人もいる、 この辺の話も、ゴー宣でもちらっと出て来ましたが、 泉美先生御自身の体験談は、濃いですね。 現在、プロの文筆家になられて、当時を客観視しながら語っておられるところも、 いち読者として読み入りました。 「なぎら健壱似の店のオーナー」凄いですね。パッとキャラが浮かびます。 凄くキャラ立ちしています。 しかし、泉美先生の当時の話は、テレビ番組の「激レアさんがやってきた」の激レアさんみたいです。 泉美先生も凄いですが、出て来る方々がみんな濃い!キャラが立ってる! 世間知らずの人の人間観って、薄っぺらいですね。 やっぱり現実にもまれて格闘している分だけ、その人の人間的な厚みって出て来るんだと思います。 そういう人こそが、本質をパッと捉えるのでしょうね。 追伸:Q&Aありがとうございます。 石破茂氏は、左派に妙な影響を受けちゃったのでしょうか? それとも、安倍氏とは違う見解を示して党内での存在感を出そうとしてヘンになっちゃったのでしょうか? 安倍内閣、政府には批判するべきところはたくさんありますし、 批判すべきはどんどんすべきだと思うのですが、 正しい判断をしている時もありますし(今回の韓国への対応とか) バランスを失わずに見て行かないとですね。 他の方々の質問と先生の回答、どれも為になりましたが、 カブ好きさんの息子さんの質問はかわいいですね。 しゃべクリは、青ネギさん、MVPおめでたまきん!
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今週も配信ありがとうございます。
お疲れ様です。
「ゴー宣」読みました。
「あいちトリエンナーレ」の企画展に関しては、昭和天皇の肖像を燃やす映像展示などは酷過ぎるし、
よくこんな巫山戯た展示をやろうと思ったもんだと呆れましたが、
「慰安婦少女像」に対しては呆れますが腹は立ちませんでした。
それは「日本軍に人さらいのように強制連行されて奴隷のような扱いを受けた慰安婦などいなかった」という資料検証に基づく史実の問題とは別に、
政治的プロパガンダとして作られた人形に対する見方としてです。
冒頭で小林先生が仰っていることを読んで、改めて得心が行きました。
しかし、表現の自由は出来るだけ広い範囲で担保しておかなければならないという、
これこそが今回の件に関して重要なテーマだと改めて思います。
「抗議・恫喝・脅迫が表現の幅を確実に狭めてしまう」
これは「あいちトリエンナーレ」の企画展に限らず、
右派や左派の運動家がやっているような恫喝・圧力が、
ネット・SNSの普及に伴って、簡単に見ず知らずの人を集めて圧力がかけられるようになってしまった、これは恐ろしいことです。
理知的に礼儀をもって批判をする、ということであれば、
批判をする側も、表現をする側も、お互いに思考を深めて、
より良いものがその結果残っていくということになりますが、
有無を言わさず圧力をかけて「不掲載にしろ!」「雑誌を潰せ!」「廃刊にしろ!」「その表現はやめろ!」では、
どうにもなりませんし、
出版社側もそれを恐れて要求をそのまま呑んでしまったら、
圧力にビクつきながら無難な表現しか出来なくなってしまい、
窮屈で、息苦しい世の中になって、文化もどんどんやせ細っていってしまうと思います。
そして「表現の不自由展・その後」に対する先生の批判もズバリだと思いました。
表現の自由というのは、そんな手前勝手な解釈で成り立つもんじゃないよ、と、
企画者は考えて欲しいですね。
極左も極右もまったくロクなものではありません。
「トンデモ見聞録」を読みました。
辛い経験をした人に寄り添っているつもりが、
知らず知らずに自分の差別心を晒してしまっている、
正しいとおもっていることが手前勝手な「正義」に過ぎない、
こういうことはありますが、
それをまざまざと見せられた感があります。
それと同時に、幸せ・不幸せということも、そんなに単純な一面的に判断できることでは無いし、
当事者じゃないと分からないこともあるんだ、ということを感じて、
読み耽りました。
柳田國男の「故郷十七年」は、読んだことがありませんでしたが、
取り上げられたところにあたるような描写を、
昔、時代劇か映画か何かで見た覚えがあります。
子供を殺す場面は流石に描写されていませんでしたが、
泣き声が止んで子供が絶命したと分かるような描写だったので、
見た時はショックを受けました。
かつて「人権」なんて言葉がなかった時代に、
貧困の為に不幸なことがあった、そんな時代があった、ということは、
小林先生の戦争論シリーズやゴー宣でも読みましたが、
振り返ってみれば、漫画や、小説や、映画や、ドラマや・・・そんな時代を描いた作品には、
どこかで出会っていたんだなあ、と思いました。
また、現代でも、風俗で働くようになった女性の中にも、
いろんな事情があって、
悲惨なことになってしまった人もいれば、
案外そこで逞しく生きて来た人もいる、
この辺の話も、ゴー宣でもちらっと出て来ましたが、
泉美先生御自身の体験談は、濃いですね。
現在、プロの文筆家になられて、当時を客観視しながら語っておられるところも、
いち読者として読み入りました。
「なぎら健壱似の店のオーナー」凄いですね。パッとキャラが浮かびます。
凄くキャラ立ちしています。
しかし、泉美先生の当時の話は、テレビ番組の「激レアさんがやってきた」の激レアさんみたいです。
泉美先生も凄いですが、出て来る方々がみんな濃い!キャラが立ってる!
世間知らずの人の人間観って、薄っぺらいですね。
やっぱり現実にもまれて格闘している分だけ、その人の人間的な厚みって出て来るんだと思います。
そういう人こそが、本質をパッと捉えるのでしょうね。
追伸:Q&Aありがとうございます。
石破茂氏は、左派に妙な影響を受けちゃったのでしょうか?
それとも、安倍氏とは違う見解を示して党内での存在感を出そうとしてヘンになっちゃったのでしょうか?
安倍内閣、政府には批判するべきところはたくさんありますし、
批判すべきはどんどんすべきだと思うのですが、
正しい判断をしている時もありますし(今回の韓国への対応とか)
バランスを失わずに見て行かないとですね。
他の方々の質問と先生の回答、どれも為になりましたが、
カブ好きさんの息子さんの質問はかわいいですね。
しゃべクリは、青ネギさん、MVPおめでたまきん!