希蝶 のコメント

改めて、今号の感想を記します。

ゴーマニズム宣言・第338回「抗議・恫喝・脅迫が表現の自由を委縮させる」

 SPA!12月25日号を改めて読んでみました。正直言って、何が書いてるのかちんぷんかんぷんだったのですが、問題のランキング表は、ページ端にちょこっと乗っかっているだけで、これで大学志願者が減ったり、大学の名誉を損なったりするというのなら、過剰反応ではないか、と感じられます。
 ついでに、久しぶりに同号の「ゴー宣」のバカンスの記事をよみました。今年のGWは仕事漬けだったことをと思い出しましたが、日本人には何もしないで時間を過ごす習慣は根づかない、前にすすむためにも何かをしていないといられないのではないか、と思います。
 話をもどして、従軍慰安婦像には、『ゲルニカ』のような藝術性はないでしょう。太陽の塔でも分かるように、藝術は、何かを訴えるにしても、人の本能にまで到達するものであって、あれではただの少女像です。
 また、性行為は種を残すという人間の「宿命」のようなものだとしても、それをおおっぴらに主張するのは、公と私の問題であって、私を強調することは恥だという配慮があってしかるべきでしょう。先に18禁漫画の話も出しましたが、これは作家の表現の自由の問題であって、(藝術を意識して)作品で何かを訴えかけるという目的が初めからあるのだから、別にして考えるべきだろうと思います。
 いずれにしても、表現の自由は他者を傷つけてまで無制限に認められるべきではないのだとしても、現代の過剰反応はいきすぎで、自らのくびを自分でしめているようなものです。それこそ、「1984年」や「華氏451度」のような世界を招きかねません。被害者ぶるのはやめて、たとえ気に入らないものでも「言わせておけばいい」位の気持ちで臨めないものでしょうか。そして、本当に被害をうけているいじめ問題とか、レイプ問題とか、そういうものにこそ目を向けるべきでしょう。

No.77 64ヶ月前

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