shiro のコメント

極めてナイーブなテーマなので、かつてない長文になります。ご容赦の程を。

魂の殺人に関しての三浦氏の所感については、言わんとするところは分かるけれども、うーん、となりました。大意としては、どんな辛い目にあったとしても、「可哀そうな被害者」という烙印を押し/押され続けていくようでは救いはないのだ、人の立ち直り方は様々だし、結局は周りでなく全部自分で決めることなのだ、と言うことでしょうか。それ自体には賛成します。ただ、それは、その人がどんな佇まいで言うかによります。申し訳ないけれども、やはり私は全体として見た時に、三浦氏の主張は受け入れられない。

割り切れないことは無理に割り切らないほうがいい。心の傷が小数点以下になろうとも、やはりそれは微かな傷として存在するものです。四捨五入してゼロにはできません。できないけれども、そこに拘らず生きて行くことはできる。確かに、世の中には、その傷を自ら穿りかえしては悦に入るルサンチマンの輩もおります。それは当人の為になりません。なりませんが、それとは別に、「拘らないことに拘りすぎる」というのも、いささか精神の平衡を逸しているようにも思えます。例えば、もくれんさんの言う通り、犯罪者により「汚れた」という感覚まで否定するのは、行き過ぎなのではないか。

No.489 67ヶ月前

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