高森明勅先生の『自民党の「強さ」の秘密』を見て、迷いが晴れました。 正直に言うと、私は投票率の低さに一役買ってしまっていた時期があります。 野党候補者を「政策の好き嫌い」「人物が信頼できるかどうか」で判断していたのです。 だから投票すべき候補がいないと思った時は、投票に行かなことも過去にはありました。 ですが、間違っていました。 あくまで判断されるべきは「与党の政策の可否」でした。 もっと言うと「野党の政策」は論じる価値すら無いかもしれない。 「与党の政策に反対」なら「野党第一党」に入れるというのが「正しい民主主義」だったのですね。 思うところは無いわけではないですが、現行制度ではこう考えるしかないでしょう。 しかし、誰もがモヤっとしてしまう部分を、自民のプロパガンダは巧妙に突いてきます。 プロバガンダとは、例えば「野党は反対ばっかり」「対案を出せ」と言ったものです。 ただ、これらの文言は考慮する価値が無いのかもしれません。 だって本来なら、「”反対”だから野党に入れたのだ」 「対案を出す義務は”政策決定権”を持つ与党にある」 で済む話です。 「まともな対案を出す野党」は信じられないくらい上等です。本来その必要は無いのです。 そこが問われるのは、与党の容易に取って代われるレベルの、「野党第一党」になってからです。 ・与党の政策に問題があると考えるなら、たとえ「嫌いな野党」であったとしても投票すべき。 ・野党全体は、与党の「過半数割れ」こそが、最大の戦略目標である。 ・共産党は舌鋒鋭く国会で安倍首相を批判しているが、自民大勝の要因である。 →出来得ることなら「野党全体にとっての公明党」的な役割を担うべき。 ここら辺の考えが、庶民に浸透すれば、民主主義はある程度機能するのではないかと愚考します。
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小林よしのりチャンネル
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高森明勅先生の『自民党の「強さ」の秘密』を見て、迷いが晴れました。
正直に言うと、私は投票率の低さに一役買ってしまっていた時期があります。
野党候補者を「政策の好き嫌い」「人物が信頼できるかどうか」で判断していたのです。
だから投票すべき候補がいないと思った時は、投票に行かなことも過去にはありました。
ですが、間違っていました。
あくまで判断されるべきは「与党の政策の可否」でした。
もっと言うと「野党の政策」は論じる価値すら無いかもしれない。
「与党の政策に反対」なら「野党第一党」に入れるというのが「正しい民主主義」だったのですね。
思うところは無いわけではないですが、現行制度ではこう考えるしかないでしょう。
しかし、誰もがモヤっとしてしまう部分を、自民のプロパガンダは巧妙に突いてきます。
プロバガンダとは、例えば「野党は反対ばっかり」「対案を出せ」と言ったものです。
ただ、これらの文言は考慮する価値が無いのかもしれません。
だって本来なら、「”反対”だから野党に入れたのだ」
「対案を出す義務は”政策決定権”を持つ与党にある」
で済む話です。
「まともな対案を出す野党」は信じられないくらい上等です。本来その必要は無いのです。
そこが問われるのは、与党の容易に取って代われるレベルの、「野党第一党」になってからです。
・与党の政策に問題があると考えるなら、たとえ「嫌いな野党」であったとしても投票すべき。
・野党全体は、与党の「過半数割れ」こそが、最大の戦略目標である。
・共産党は舌鋒鋭く国会で安倍首相を批判しているが、自民大勝の要因である。
→出来得ることなら「野党全体にとっての公明党」的な役割を担うべき。
ここら辺の考えが、庶民に浸透すれば、民主主義はある程度機能するのではないかと愚考します。