高森先生のブログ「副業・兼業のススメ?」を読んで感じたことがあります。 企業側に大きなメリットがあり、結果的に長時間労働が許容される状態に陥る、というご指摘は全くその通りだと思います。 それに加えまして、現状ダブルワーカーである私(7月からようやくフルタイム勤務で仕事を一本化)の実感を述べます。 ダブルワークというのは、それぞれの職場での勤務時間を少なく抑えることが可能になるので、例えば週20時間未満に抑えられていれば、社会保険や雇用保険の適用義務が発生しなくなります(ネットでちゃちゃっと調べただけなので、間違っていれば申し訳ないです)。 それは、企業側にとってのメリット、労働者にとってのデメリットになりえます(労働者によっては、この方がよいと考える方もおられるでしょうから、一概には言えませんが)。 それよりも重要なことは、ダブルワークというのは思っているよりもストレスを感じる、ということです。 何しろ全く環境の異なる職場での業務を、今日はこちら明日はあちらというかたちで、同時進行でこなしていかなければならないのですから。 業務内容がそれぞれ簡単なものであったとしても、馬鹿にならないのが人間関係です。 「何か自分とは合わない人」というのは、どこの職場にも存在するものですが、そういう人とうまくやっていくための苦労が、ダブルワークだと2倍になります。 問題が深刻化した場合、一本化ワーカーならば上長に相談するなどの対策が可能ですが、ダブルワーカーならばそんな余裕はないでしょう。 概して申しますと、うまく時間をやりくりして、ダブルワークで稼ぎを大きくすることは可能ではあると思いますが、それでずっとやっていけるという鋼の身体とメンタルを持つ人間は少ないでしょう。 「副業・兼業のススメ」は、労働環境の悪化を政府が黙認しているようなものだと思います。
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高森先生のブログ「副業・兼業のススメ?」を読んで感じたことがあります。
企業側に大きなメリットがあり、結果的に長時間労働が許容される状態に陥る、というご指摘は全くその通りだと思います。
それに加えまして、現状ダブルワーカーである私(7月からようやくフルタイム勤務で仕事を一本化)の実感を述べます。
ダブルワークというのは、それぞれの職場での勤務時間を少なく抑えることが可能になるので、例えば週20時間未満に抑えられていれば、社会保険や雇用保険の適用義務が発生しなくなります(ネットでちゃちゃっと調べただけなので、間違っていれば申し訳ないです)。
それは、企業側にとってのメリット、労働者にとってのデメリットになりえます(労働者によっては、この方がよいと考える方もおられるでしょうから、一概には言えませんが)。
それよりも重要なことは、ダブルワークというのは思っているよりもストレスを感じる、ということです。
何しろ全く環境の異なる職場での業務を、今日はこちら明日はあちらというかたちで、同時進行でこなしていかなければならないのですから。
業務内容がそれぞれ簡単なものであったとしても、馬鹿にならないのが人間関係です。
「何か自分とは合わない人」というのは、どこの職場にも存在するものですが、そういう人とうまくやっていくための苦労が、ダブルワークだと2倍になります。
問題が深刻化した場合、一本化ワーカーならば上長に相談するなどの対策が可能ですが、ダブルワーカーならばそんな余裕はないでしょう。
概して申しますと、うまく時間をやりくりして、ダブルワークで稼ぎを大きくすることは可能ではあると思いますが、それでずっとやっていけるという鋼の身体とメンタルを持つ人間は少ないでしょう。
「副業・兼業のススメ」は、労働環境の悪化を政府が黙認しているようなものだと思います。