主に笹さんの記事について。 世の中には、酷い人間がいる。それは知ってはいても、そんな人間の精神に触れるとなると、苦痛ですね。 小林秀雄が、本居宣長についてこんなことを言っています。 >彼は、人生を考えるただ一つの確実な手がかりとして、内的に経験される人間の「実情」というものを選んだ。 「実情」とは、専門用語でも何でもなく、よしりん先生もよく言っている、ただの情のことです。 情が内的に経験されなければ、人生はない。人型の物体の時間発展はあっても、人生はない。あまりに当たり前のことではないですか? ところが、この当たり前が通じない人間がいる。いや、人間というべきか、情を知らない、故に人生のない人間を。 情を知らない彼らの認識では、自分も他人もウォーキングデッドみたいなものですから、当然、食いたいものを食って何が悪い、となるでしょうし、また、食おうとした相手に反撃されたなら、貴様も同じくゾンビだろうと、殺される魂なんぞハナから持ち合わせないだろうと、高を括るに決まっています。何しろ、彼らの認識する世界には、人間は一人もいないのですから。 しかも、そんな世界を彼らは「現実」と呼びます。有害な夢遊病者の寝言にしか聞こえませんがね。
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(ID:4494830)
主に笹さんの記事について。
世の中には、酷い人間がいる。それは知ってはいても、そんな人間の精神に触れるとなると、苦痛ですね。
小林秀雄が、本居宣長についてこんなことを言っています。
>彼は、人生を考えるただ一つの確実な手がかりとして、内的に経験される人間の「実情」というものを選んだ。
「実情」とは、専門用語でも何でもなく、よしりん先生もよく言っている、ただの情のことです。
情が内的に経験されなければ、人生はない。人型の物体の時間発展はあっても、人生はない。あまりに当たり前のことではないですか?
ところが、この当たり前が通じない人間がいる。いや、人間というべきか、情を知らない、故に人生のない人間を。
情を知らない彼らの認識では、自分も他人もウォーキングデッドみたいなものですから、当然、食いたいものを食って何が悪い、となるでしょうし、また、食おうとした相手に反撃されたなら、貴様も同じくゾンビだろうと、殺される魂なんぞハナから持ち合わせないだろうと、高を括るに決まっています。何しろ、彼らの認識する世界には、人間は一人もいないのですから。
しかも、そんな世界を彼らは「現実」と呼びます。有害な夢遊病者の寝言にしか聞こえませんがね。