某精神科医の狂気の姿は思わず笑ってしまったが、本人はいたって真面目なのだろう。しかし、その狂気ともいえる真面目さこそが危険極まりない。最近、ヨーロッパで「ビーガン」運動なる、要するに環境保護や動物保護の観点から肉、魚を食べるのをやめ、野菜、豆類、穀物中心の食生活を勧めていこうというものが広まっているらしい。しかも単なるベジタリアンなどでなく、牛由来の牛乳は飲まない、使わない。肉、魚由来の調味料、加工品も一切食生活から排除しようという徹底ぶりだ。無論、個人での志向なら何も問題ないが、一部のビーガン主義者が「動物の虐殺はやめろ」と叫び、精肉店を襲撃したり、赤ペンキを撒いて嫌がらせしたり、果ては食肉加工の工場を放火したりとテロ行為を行う輩が出てきているという。運動の行き着く先がこの始末。恐ろしいものです。