新年最初の配信、有難うございます。

「ゴーマニズム宣言第３０７回　IWC脱退、クジラを食うべし」
「中国」でも犬を食う文化があるそうで、我々日本人からすれば「何て残酷な、野蛮な」としか見えないわけですが、「中国人」にしてみればそれが伝統であったりするのだから、西洋人の物差しではかるな、と言いたくなるわけでしょう（『狂人日記』みたいなことはなくなって欲しいけれども）。その欧米人にしても、アメリカが日本に開国を要求したのは捕鯨基地が目的だったわけですし、『白鯨』という文学作品の古典があるわけだから、鯨は同じ哺乳類だから捕獲して殺すのは残酷だ、というのは伝統から反したことにしかならないわけですよね。

食とはその土地に備わっている、与えられたものを食するのが当然で、いつだか笹さんが右側言論人は南方戦線の兵同様に虫（ゲンゴロウでしたか？）を食えるかとおっしゃられていたように覚えていますが、その話と共通性があるのではないか、と思えます。私も給食で鯨肉を食ったことがありますし、夕飯にも時折出されていたように記憶しますし、味も何となく覚えています。むしろ今の人たちにあのなんとも言えない味を体感して欲しいです。それに、過去に購読していた学習雑誌で鯨は資源の宝庫だと習いましたし、『ピノキオ』をよめばそのことがおのづからわかることでしょう。

食は文化とありますが、パンの話でも、あんパンの場合も、日本人にパンを普及させるために工夫した文化であったと言えます。食事の思い出が私たちの記憶に蓄積され、精神を築き上げてゆくのでしょう。

こんな感じで宜しいでしょうか。

続きはまた改めて。