希蝶 のコメント

回数をこえてしまいますが、辻説法のことも少し触れると、(先にも触れたような気がしますが)私自身は子供の頃はオリンピック開催が楽しみで、知らない世界の国々のことを知る機会ができて楽しかったといった思い出ばかりで、コマネチの十点満点とか、かつての日本のバレーボールは強かったとか、そういう話題で盛り上がったものでした。モスクワ五輪不参加が非常に残念だったように感じましたが、北京五輪をまったく見なかった結果、別にどうでもよいようなものになった感じです(羽生弓弦などが金メダルをとったのは、感心しましたが)。4年に一度の一定期間だけの施設をつくっても、それが世界規模であるだけに、祭りが終了し、日常にもどってしまったら、無用の長物で、万博の太陽の塔や、横浜博のコスモクロックなどのように、在りし日を懐かしむ記念碑としての役割しか果たせないように思えます。新しいものをつくるのは、わくわくもので、昂奮することもあろうとは思いますが、それが十年、二十年、百年先をも見据えたものであって欲しいです。

やはり記しておきますが、 私の知っている漫画に、こんなのがあります(何度も記しているのですが)
とある発展途上国で、コーヒーが外貨になるとコーヒー栽培ばかりした国があって、そのために土地や家族を手放した農民が出るなど、悲惨な状態が続いていました。主人公の富豪の少年は、そんな国策に反抗して、ひそかに農産物の栽培をすすめさせるのですが、結果、コーヒーの国際価格が下落して、国家は大損をし、少年だけが農産物を栽培させて富を貯えました。しかし、政治家である少年の叔父はこの状態にあっても、「コーヒーは金になる。そうでなければ、誰が先進国の嗜好品などつくるものか」・「未来のためにコーヒー園を増やし、今日のためにコーヒー園を買うのだ」と言い続けるのです。(コーヒー愛飲者である私にとっては嬉しいような話ではありますが)何だか、外国人労働者をその場しのぎに集め、オリンピックや万博騒動で浮かれ、水道を民営化するとかのたまうている日本の現状とも似ているような気がします。
『虹神殿(にじしんでん)』というのですが、この漫画が絶版である状態が、非常に残念に思います。是非とも多くの人に目を通して欲しい、政府の閣僚などにも、と願うのですが(古本屋などを捜し回ってみても、どこにも売っていないですし)。

ということで、また次号を期待します。

No.90 72ヶ月前

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