「Q＆A」で『NHKスペシャル』の「マネーワールド」について言及されていた質問がありましたが、これは私も見ていました。
AIの普及により、これまでの資本主義の構造がまるきり変わってしまい、多くの雇用が失われるのではないか、という将来を警告した内容でした。
私は新井紀子氏の『AI vs. 教科書が読めない子供たち』を既に読んでいたので、ホワイトカラーが割を食う可能性については知っていたのですが、資本主義経済の仕組みに即して解説していたので、大変勉強になりました。
番組には孫正義氏と新井紀子氏がゲストとして出演されていましたが、孫氏が
「この変化を楽しめるかどうかです」
とコメントしたのに対し、新井氏が
「資本家は資本主義の仕組みを維持して、経済が回るようにしなければいけない。楽しめるかどうか、というのは無責任」
と批判していました。
孫氏は今まで見せたこともないような「痛い所を突かれた」という表情をして、すぐに言葉を発することができない間を作ってしまっていたのが印象的でした。
やはり孫正義氏も新自由主義の信奉者なのだ、ということがあからさまになった瞬間でした。
書店では『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』はいまだ平積みになっているので、売れ行き好調なのだろうと思います。
Amazonの商法について述べている本も見かけます。
こうしたドキュメンタリーや本によって、ネット・AI・スマホなどに関する正しい知識を仕入れ、意識が少しでも変わる（あれらを全否定するのではなく、賢く付き合えるようになる）人が増えればいいなと思うのですが。