M.O のコメント

『ライジング』配信ありがとうございます。
徴用工問題、左翼がたびたび「個人請求権は消滅していない」と主張しているのを目にして、気にはなっていたのですが、請求先が韓国政府だという説明ですっかり理解出来ました。
「日韓基本条約」という根拠、国際法などの考え方をベースとした論理に基づくと、今回の判決内容など容認できるものではない、という結論は自ずと導かれますね。

ところが、先週末あたりの毎日新聞で、がっつり左翼な記事が掲載されていました。
手元にその記事が残っていないので、記憶を頼りに書いてみますと、
・韓国の判決を日本政府が否定するのは、最近高まっている排外主義の傾向の一環ではないか
・先日もBTSが音楽番組の出演を見送られ、紅白にも選ばれなかった
・多様性を認める社会にするためには、一呼吸置いて考える必要があるのではないか
といった内容。

ツッコミ所満載なのですが、国家間の条約を覆した判決を批判することが、「多様性」を欠く「排外主義」につながるのでしょうか?
しかもBTSの「若気の至り」や「確認ミス」が積み重なったものと思われる不祥事と、同列に論じることに意味があるのでしょうか?

私がこの記事でムカッ腹が立つのは、「排外主義」「多様性」という昨今頻繁に使用されているキーワードを、左翼思想の正当化に利用していることです。
「排外主義」ならばトランプ、「多様性」ならば小池百合子という、分かりやすい悪役が思い浮かぶから、読者にウケるとでも思ったのでしょうか。
最近の左翼の言論は、こういったキーワードを多用している印象があります。
「左翼」を『戦争論』で「サヨク」と揶揄されて「リベラル」と称するようになり、それもまた「和製リベラル」と揶揄されることで、その看板を掲げるのも難しくなってきた、ということではないでしょうか。
つまり、よしりん先生の言論が、確実に左翼の領土を削り取り、追い詰めていった結果なのでしょうけど、次々と看板を掛け替える左翼の欺瞞には呆れ果てます。

イメージや空気に流されてしまうと、左翼・右翼の思惑に嵌まってしまいますね。
やはり論理で物事を判断していくことが大切だなと思います。

No.36 73ヶ月前

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