tasuu のコメント

 今回の安田氏に対する自己責任でのバッシングを見て、アメリカ人の英会話の先生と話した内容を思い出しました。
 その先生が言うには、欧米には「パブリックスペース」といわれる公園のような場所があり、そこでは人々は寝てもいいし、騒いでもいいし、表現活動をしても良い場所として存在しているが(憲法上も、そのような場所での表現活動は特に保護されているとのことです。)、日本にはそのような場所は存在しないとのことでした。
 私は、日比谷公園とかは「パブリックスペース」ではないのか、と聞いてみましたが、「パブリックスペース」は人が好きなことをしていいい場所なので、日比谷公園はそういう場所ではないので少し違うといっていました。
 そこで、先生が話したのは、欧米人は、「パブリックスペース」が公共の場所であり、誰のものでもないからこそ、自分の好きなことをしてもいい場所と考えているが、日本人は、公共の場所は誰のものでもないから、自分の好きなことをする場所ではなく、大人しくしておこうと考える、と言っていました。
 この話を聞いて、欧米人と日本人とでは「公共性」に対する考え方が180度違うのだと思いました。
 
 公共の場で騒ぐことも含めた表現行為が公共性に資すると考える欧米人と、公共の場で人に迷惑を掛けないようにすることが公共性に資すると考える日本人では考え方が全く異なると思います。
 安田氏も、欧米の価値観では賞賛されるジャーナリストだと思います。しかし、日本人の価値観として、「人に迷惑を掛けて・・・」という価値観があることも否定出来ないと思います。

 我々に民主主義など可能なのでしょうか。それこそロボトミー手術をして価値観を全て入れ替えなければ不可能なのではないかと思ってしまっています。
 

No.67 72ヶ月前

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