武藤 のコメント

天皇主権かあ…
そーいえば伊藤博文演説集の中で
伊藤は「我が国の如きは開闢以来の歴史と事実とに徴して、主権は即ち王室に存し、未だ嘗て主権の他に移りたるの事実なく、又移るべきの道理あらざるなり」と演説しています。
結果的に伊藤が作った帝国憲法が崩壊して
国民主権に移ったのは歴史の皮肉なんですかねえ。
伊藤は主権とはまさに天皇大権であるとしています。つまり今では当たり前のことに
なっている国民の権利。これを認めることで主権が人民に移ったと言われることを
伊藤はかなり気にしていたようですね。だから余計に天皇は主権者だと強調したようです。
あと伊藤からしたら一時期ヨーロッパで流行ったルソー流の社会契約説、モンテスキューの三権分立論は既に時代遅れでシュタインから教えを受けた自分たちが作った憲法こそが最先端だと自負していたようです。
このルソー、モンテスキューの理論が日本国憲法に導入されたのを見たら伊藤は発狂しそうな勢いですぬ。
こーゆう傲慢さがあの悲惨な戦争を招いたと思うと笑えないですが
「主権は天皇…主権は天皇…」とどの演説でも言っていた言葉。伊藤みたいな藩閥勢力からしたら天皇に頼るしか政治が出来なかった脆弱な体制をよく現していると
思いますね。
それだけ自由民権運動に対して脅威を抱いていたということでしょうな。自分たちの存在価値を抹殺される危険性がありますから。

No.173 66ヶ月前

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