M.O のコメント

台風21号の被害の詳細がまだ確定していない中で、今度は北海道で震度6強の地震。
今年は北大阪地震に端を発して、西大阪豪雨と、自然災害が立て続けに発生しています。
やはり、日本は災害大国なのだ、ということをあらためて実感します。
戦後の高度経済成長期からバブル期にかけて、大きな災害に見舞われなかった、というのは、単に運が良かっただけ、ということになるのでしょうか。

それにしても、今朝は北海道の地震に際して、安倍晋三と世耕経産相が記者会見を行っていましたが、台風21号についてはスルーなのか? と大阪府民としては疑問に感じます。
世耕は北海道の大規模な停電への対策として、停止していた一部の水力や火力発電を稼働させる、ということを言っていましたが、大阪でもいまだ21万戸近くの停電が続いているんですけどもね(数字が違っていたら、ごめんなさい)。
まだ暑い季節なので、冷房が使えない、風呂に入れないというのは相当なストレスですし、冷蔵庫が使えないので大変な食品ロスが発生しています。
一部のコンビニやスーパーは休業せざるを得ず、食品メーカーの工場もラインをストップさせるという、経済活動にも大きな影響が出ている状況。
その対応を、関西電力だけに丸投げしてもいいのでしょうか?

また、関空が冠水してしまい、孤立した8,000人は船とシャトルバスでようやく救出することができましたが、これも民間の力に一任していただけでよかったのでしょうか?
報道を見ていた限り、大阪府知事の松井一郎が記者会見を行ったのは一度だけで、それは家屋損壊に係る府からの補助金について話したのみ。
今回、8,000人の救出について、特に体調を崩した人が出たわけでもなく、大きなトラブルはなかったようですが、それも運が良かっただけではないでしょうか?
万一に備えて、自衛隊の出動を要請し、優先的に救助に当たる必要があるケースに備えて、待機させておくという対応は考えてしかるべきだったのでは?

しかも、関空は営業再開には早くても一週間はかかる、と見込んでおり、その間は空路による輸出入などの経済活動は、他の空港で代替する事になります。
自民党も維新も大いに当てにしている観光事業は、当然ながらキャンセルが相次いで大打撃。
「関西の玄関口」が、自然災害に対してここまでの脆さを露呈し、それに対して行政は何をするでもなく、沈黙しているのは何なのだろう、と思います。
関空を運営している関空エアポートは、想定の甘さを認めて謝罪しましたが、これを受けて府は何らかの見解を示す必要はあるでしょう。

個人的には、安倍晋三が台風21号に際して全く表に出てこなかったのは、下手な事を喋って総裁選に影響が出ては困るという意図があるからではないか、と勘ぐっています。
ただ、北海道の地震がその後に発生し、さすがに沈黙しすぎるのはかえって悪印象、と判断したのではないでしょうか。

No.43 76ヶ月前

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