高橋 のコメント

将棋を愛する者として、偏見が広がらないようにコメントします。
女流棋士はプロ棋士ではないというのが正しい認識で、女流棋戦が6つあり、指導対局など将棋を生業としている以上プロと呼ぶべきでしょう。
プロ棋士になるのは男性でも大変で、(年間4名ほど)女性を締め出しているという事ではなく、女流棋士1号で最初の女性奨励会委員だった蛸島彰子は、奨励会での昇級条件を緩和してもらっていました。
それでも、プロ棋士にはなれず退会したのですが、女流棋士活躍の場を創設するのに尽力し現在の女流棋士制度に至ります。
その後 幾名もの女性が奨励会に入会するも未だプロ棋士誕生には至りません。
将棋界は嘗て、権力者に庇護された世襲名人を頂点とする所謂家元制の表の顔と、真剣師と呼ばれる賭け将棋でタツキを得ている破落戸集団という裏の顔がありました。
真剣師は、縁日などで素人相手に詐欺まがいの勝負を仕掛けて金を巻き上げるという事もしていて、将棋界は昭和50年代ごろまで堅気の世界からはうさん臭く思われていて、子供を将棋の世界へましてや娘など到底考えられない事でした。
そんなイメージを払拭するために活躍していたのが、故芹沢博文 故米長邦雄 内藤国雄 中原誠等で、当時 今で言うバラエティー番組でよく顔を見ました。
奨励会システムもダークなイメージを無くすためにプロ棋士への道を狭め、プロ棋士の絶対数を抑え生活を安定させるためのものです。
プロ棋士は、対局料とは別に日本将棋連盟から基本給が支給されていますので、無暗に数が増えると破産してしまいます。
基本給が支給されるのは、賭け将棋をプロ棋士が行わないようにするためです。
そんなシステムも時代に合わせて漸次変わっていっていますので、保守思想を具現化している数少ない組織の一つだと思います。
将棋界も男尊女卑なのは間違いないですが、それは日本社会に蔓延るものと大差なく、取り立てて非難されるものではないと思います。

以上 泉 小林両師範のブログに対する反論でした。

No.88 69ヶ月前

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