希蝶 のコメント

専業主婦と言うことについて、私も記述してみます。といっても、母親の思い出話なのですが。

私の母親は結婚前は教師をしており、父とも職場結婚でした。実は結婚後も仕事を続けており、当時としては珍しく自家用車に乗って通勤もしていたのですが、さすがに3人子供を産んでしまうとかなり無理があったようで、自分が生まれた頃には専業主婦をしていました。それでも教育熱心で、しつけに厳しく、姉たちも含めて、子供たちのふがいなさをかなり厳しく叱っていましたが。肘をついて食事をするな、とかよく言われました。机に坐っても勉強しているよりも、ぼーとしている時間の方が長い、とか。
子供たちが成長すると、組紐とか染め物とか、保護監察の仕事などもするようになり、手先も器用でミシンで繕い物とかもよくしていました。私はそういうのは全然遺伝しなくて、不器用で姉たちよりも出来が悪く、よく偏食して親を困らせていた、出来損ないのどら息子だったわけですけれども(骨皮筋右衛門とか、覇気がないともよく言われました)。
それでも一人でも自活できるようにと、ご飯のたきかたや、お味噌汁の作り方、卵焼きまでは調理できるようにと、指導されました。

専業というと、社会に出ておらず、視野が狭いように感じられるかも知れませんが、上記のように家にいてもできる社会貢献は種々存在するわけで、また夕飯の献立を考えたり、夏休みは昼のメニューも加わるわけで、その困難さは想像以上のものだと思います。スーパーにだって買い物に出かけなければならないわけですし、特売にも留意するわけで、会社で仕事を担当するのも大変なことだけれども、栄養が偏ってはいけないとか、お金の問題とか、頭を使うことはたくさんあったことだろうと。トッキーさんがあげておられる投稿にもあったように、日曜などは多忙だったのだろうと。

参考までに言っておくと、昭和一桁台の生まれです。恐らくよしりん先生のおかあさんとも同世代です。
だから、先生がおかあさんから冷たく扱われたという話を聞くと、(何度も記していますが)つい社会の厳しさを教えられ、育てられたのだろうという錯覚をしてしまいがちです。それこそ出羽守ではないですが、人にはそれぞれの事情があるのだろうとお察しいたします。

専業主婦と言えば、「夫婦の絆」、私もつづきがよみたいです。あのまま中絶作品にしないで、何とか復活して欲しいと願います。

以上、あまりテーマと関係ない話になってしまいましたが、兼業・専業に限らず、母親は偉大で強い、と思います。

No.119 75ヶ月前

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