今週も配信ありがとうございます! お疲れ様です。 「トンデモ見聞録」読みました。 東京医大の入試問題の報道の件は、私も古臭い価値観からくる女性差別かなと思って見ていたのですが、 泉美先生が今回詳しく調べて下さった医療の現場の話を読むと、 その一面だけでは捉えられない問題であるということが分かりました。 やはり、診てもらう立場からしたら、より安心感を持って任せられる人がいいという思いはどうしてもあります。 その対価として、診療費を払ったり、保険料を払っているという考えです。 しかし、オペ中に失神を繰り返したことがあるというコラムを見て、 自分が予想している以上にハードな業務に携わっておられる医師の方々がおられるのだなと改めて思いました。 顕微鏡を覗きながら微細な血管や神経を縫合していく手術というのは、確かに物凄くハードなオペだと思います。 差別ではなく、どうしても男性に生まれた宿命、女性に生まれた宿命というものはあるもので、 女性ならではの生理や妊娠や出産ということと、仕事上どうしても関わってくる場合はあると思います。 逆に、男性ではどうしても不向きな分野の業務も多々あります。 医師は、患者の命を守ることが第一、 そして医師以外でも、重い責務を背負って働く方々はおられます。 まずそれがあった上で、理不尽な差別がないかどうか、ということが問題になってくるのかなと思いました。 とは言え、コメント欄にコメントされている方々の御意見を読むと、いろんな立場での御意見があって、 それぞれに考えさせられるものがあります。 逆に言えば、イデオロギーだけで一律に答えが出せることではない、ということかなと思います。 「ゴー宣」読みました。 辺見庸氏は以前のゴー宣でも扱われていたのをふと思い出します。 確か筑紫哲也氏との対談を斬っていたと思います。 しかし、辺見庸氏はプロの作家であるにも関わらず、 死刑廃止論というイデオロギーに囚われ過ぎるあまりか、 客観的な視点を失っていると感じました。 かつ、ゴー宣の初期から今までに通じる「知識人批判」の精神、バランス感覚の凄さを改めて感じた思いです。 こういうデマゴーグとなった似非知識人に扇動されてしまうマスコミ・大衆への批判も、 大元を糺せば、そのデマを流した似非知識人ということになると思います。 坂本弁護士一家に対する「堪えがたいほどに具象的な殺人行為」は、 殺人行為が行われた後にも凄惨な仕打ちが行われたことを、 報道でもされていたかなとは思いますが、 私はリアルタイムではゴー宣で読んで知りました。 死刑廃止論者の村上春樹氏と同様に、坂本弁護士も人権派弁護士と言われていましたから、 おそらく死刑廃止論だったのではないかと思います。 でも、実際に多くの被害者・遺族に会った村上春樹氏の持論が揺らぐのを見て、 それは「己の感情」ではなく、多数の人々の感情を作家として鋭敏に感じたのではないかと思います。 それでも死刑廃止論を、己の感情ではなく、筋道の通った理屈・信念で説いていけるのならば、 そこに説得力も生まれると思いますが、 自分の思いの吐露だけに帰結しているのでは、何にもなりません。 「イデオロギーに狂うと、人としての情は完全に死んでしまうのである。」という一文には、 物凄く心を揺さぶられました。 これは、右翼だ左翼だというポジションでの語りに帰結している段階では、 まだイデオロギーの狂熱の中にいるので、気付かないことだと思います。 真の保守としてのバランス感覚を持つ為には、その安全地帯から一歩出なければならないということだと思いました。 これは、真のリベラルとしてにも通じることかなと思いました。 「加害者に対する厳罰は、被害者にとってはあくまでも「最低条件」」ということも要かなと思います。 辺見庸氏は、死刑制度を「古代」だの「野蛮」だのと言いますが、 火あぶりの刑や、首まで埋められた状態で鋸引きの刑や、 日本で言えば、切腹、獄門、仇討ちなどに比べれば、 現代の死刑制度は実に近代的な制度だと言えます。 また、加害者の方ばかり見て、被害者への視点が全く欠けていることもおかしいです。 私自身は、死刑制度に賛成、反対という立場を明確に今まで決めきれずにきましたが、 こういう文章を読むと、やはり死刑制度には賛成かなと思ってしまいます。 追伸:Q&A回答ありがとうございます。 ピンクレディもキャンディーズも、小林先生のデビュー後だと思いますが、 聞いてらしたんですね。 他の方々のQ&Aでは、がんTさんの高田文夫氏の発言を取り上げているものが印象に残りました。 後はanamochiさんのQ&Aの回答での、カレーさんいじり(?)ですかね(笑)。
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(ID:13120218)
今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。
「トンデモ見聞録」読みました。
東京医大の入試問題の報道の件は、私も古臭い価値観からくる女性差別かなと思って見ていたのですが、
泉美先生が今回詳しく調べて下さった医療の現場の話を読むと、
その一面だけでは捉えられない問題であるということが分かりました。
やはり、診てもらう立場からしたら、より安心感を持って任せられる人がいいという思いはどうしてもあります。
その対価として、診療費を払ったり、保険料を払っているという考えです。
しかし、オペ中に失神を繰り返したことがあるというコラムを見て、
自分が予想している以上にハードな業務に携わっておられる医師の方々がおられるのだなと改めて思いました。
顕微鏡を覗きながら微細な血管や神経を縫合していく手術というのは、確かに物凄くハードなオペだと思います。
差別ではなく、どうしても男性に生まれた宿命、女性に生まれた宿命というものはあるもので、
女性ならではの生理や妊娠や出産ということと、仕事上どうしても関わってくる場合はあると思います。
逆に、男性ではどうしても不向きな分野の業務も多々あります。
医師は、患者の命を守ることが第一、
そして医師以外でも、重い責務を背負って働く方々はおられます。
まずそれがあった上で、理不尽な差別がないかどうか、ということが問題になってくるのかなと思いました。
とは言え、コメント欄にコメントされている方々の御意見を読むと、いろんな立場での御意見があって、
それぞれに考えさせられるものがあります。
逆に言えば、イデオロギーだけで一律に答えが出せることではない、ということかなと思います。
「ゴー宣」読みました。
辺見庸氏は以前のゴー宣でも扱われていたのをふと思い出します。
確か筑紫哲也氏との対談を斬っていたと思います。
しかし、辺見庸氏はプロの作家であるにも関わらず、
死刑廃止論というイデオロギーに囚われ過ぎるあまりか、
客観的な視点を失っていると感じました。
かつ、ゴー宣の初期から今までに通じる「知識人批判」の精神、バランス感覚の凄さを改めて感じた思いです。
こういうデマゴーグとなった似非知識人に扇動されてしまうマスコミ・大衆への批判も、
大元を糺せば、そのデマを流した似非知識人ということになると思います。
坂本弁護士一家に対する「堪えがたいほどに具象的な殺人行為」は、
殺人行為が行われた後にも凄惨な仕打ちが行われたことを、
報道でもされていたかなとは思いますが、
私はリアルタイムではゴー宣で読んで知りました。
死刑廃止論者の村上春樹氏と同様に、坂本弁護士も人権派弁護士と言われていましたから、
おそらく死刑廃止論だったのではないかと思います。
でも、実際に多くの被害者・遺族に会った村上春樹氏の持論が揺らぐのを見て、
それは「己の感情」ではなく、多数の人々の感情を作家として鋭敏に感じたのではないかと思います。
それでも死刑廃止論を、己の感情ではなく、筋道の通った理屈・信念で説いていけるのならば、
そこに説得力も生まれると思いますが、
自分の思いの吐露だけに帰結しているのでは、何にもなりません。
「イデオロギーに狂うと、人としての情は完全に死んでしまうのである。」という一文には、
物凄く心を揺さぶられました。
これは、右翼だ左翼だというポジションでの語りに帰結している段階では、
まだイデオロギーの狂熱の中にいるので、気付かないことだと思います。
真の保守としてのバランス感覚を持つ為には、その安全地帯から一歩出なければならないということだと思いました。
これは、真のリベラルとしてにも通じることかなと思いました。
「加害者に対する厳罰は、被害者にとってはあくまでも「最低条件」」ということも要かなと思います。
辺見庸氏は、死刑制度を「古代」だの「野蛮」だのと言いますが、
火あぶりの刑や、首まで埋められた状態で鋸引きの刑や、
日本で言えば、切腹、獄門、仇討ちなどに比べれば、
現代の死刑制度は実に近代的な制度だと言えます。
また、加害者の方ばかり見て、被害者への視点が全く欠けていることもおかしいです。
私自身は、死刑制度に賛成、反対という立場を明確に今まで決めきれずにきましたが、
こういう文章を読むと、やはり死刑制度には賛成かなと思ってしまいます。
追伸:Q&A回答ありがとうございます。
ピンクレディもキャンディーズも、小林先生のデビュー後だと思いますが、
聞いてらしたんですね。
他の方々のQ&Aでは、がんTさんの高田文夫氏の発言を取り上げているものが印象に残りました。
後はanamochiさんのQ&Aの回答での、カレーさんいじり(?)ですかね(笑)。