だふね のコメント

「究極の頽廃だから」死刑制度は反対などという、辺見庸氏の寝言には、私はまったく共感はできません。そんなに世の中の汚いもの、醜いもの、腐りきったものからは目を背けたいのかと。あなたも社会の一員であり、社会を背負う責任があるでしょうがと。それならそれで勝手にすればいい。その代り、被害者やその家族の気持ちを踏みにじるような発言は二度とするな、と言いたいです。

私は、死刑制度には「何がなんでも反対」でもない、でも全面的に賛成はできないという立場でした。それは「制度そのものはあって然るべき。しかし死刑囚が真に悔い改めて死に臨まなければ意味がないのではないか。死に追いやればそれで帳消しになるのか。それでどの程度被害者が救われるのか」と考えていたからです。
ですが、「絶対的な救い」について言及するなんて、身の程知らずかも知れない、と思い直しました。「救い」となると、人間ではなく神の領域になってしまうのではと。
犯罪に走る気持ち、被害に苦しむ気持ち…。神にすがろうとする弱さも理解しなければならないのかも知れない。「人の心」という厄介なもの、答えの出ないものについて、考え続けることは必要ですが、それは個人的な哲学に昇華させるにとどめるべきで、あくまで「頭の上だけ」のもの。それを馬鹿正直にグダグダと公に垂れ流せば、辺見氏のような「頽廃」ぶりを晒してしまうことになりますね…。

私は振り返り、黙り、学び、そして考え続けたいと思います。

No.109 69ヶ月前

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