希蝶 のコメント

今号のライジングの感想です。
よしりん先生、もくれんさんのLGBT論は、ともに家族のありかたを問いかけているもので、伝統的な家族のありかたが最適なのか、それとも世の中はケースバイケースなので、家族が欲しいという同性愛者の思いを認めるべきか、というかなり難しい問題であると感じられました。

昔読んだ、山口美由紀さんの「ダンガン×ヒーロー」という漫画では、父親が妻の死後に性転換して再婚した、なんていう話があったのですが、あれは半ばギャグ漫画なので、LGBTの話ではないのですが、東京新聞の日曜版にかつて掲載されたショートショートの話をします。ある意味、「AKB論」にもつながりそうな話(?)なのですが。

あるアイドル歌手が孤児院から養子を貰いました。マスコミは大騷ぎしましたが、それはそのアイドルの優しさだとみなが納得しました。
しかし…(勘の良い人はここまで書くとわかるでしょう。以下略です)。

この場合、養子は成長してからそのアイドル歌手を尊敬するのでしょうか。認知してくれたと感謝するのでしょうか。

そんな話を思い出しました。

私の意見では、ケースバイケースで、同性愛者だから家族をもつべきでない、という覚悟を語ったその会社経営者はそうすれば良いし、是が非でも家族が欲しいと思う人は養子の精神面に配慮した上で、細心の注意をした上で、愛情を注いでゆく、という感じになります。

でも、「養子」と一言で済ませてしまいますが、私は両親のしつけで、言うことをきかないと「養子にやる」とも言われてきました。場合にもよるのでしょうが、私たちは「養子」という言葉を軽くとらえすぎてやいないでしょうか。「養子縁組み」という語自体に重いものがあるようにも感じられます。

まとまりのない話になりましたが、男系派で赤ちゃんを養子に、なんて主張している輩も養子縁組みをどのようにとらえているのでしょうか。大名家が改易にならぬよう、養子を貰う程度の認識しかないのでしょうか。だとしたら、時代錯誤も甚しいです。LGBTのカップルにも失礼です。だから、「生産性」とか、「趣味」とかいう暴言が登場するのでしょうか。

ちなみに、川原泉さんの「フロイト1/2」という読み切りでは、認知された少女が父親のことを感謝するのですが…あの場合は、父親の情況や、娘の性格もあるのでしょう。
それと、私が知っている某ラブコメ漫画では、同性愛者の恋人の姉が将来産む筈の子供の一人を養子に貰えないか、という下りがあるのですが、漫画としては笑えるけれども、と言った感じです。好きな漫画なのですが。

以上です。

No.94 77ヶ月前

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