配信お疲れ様です。まったく、世知辛い世の中になったものです。

同じ時期に同じような問題が噴出する。社会もまた人体同様の有機体ということでしょうか。差別を考えるとき、私たちが忘れてはならないのは、法廷で争われるときのように、それが合理的かどうかという視点でしょう。もっとも、私はこの合理的という言葉は冷たくてあまり好きではありませんので、筋が通るかどうか、という表現をしたい。あるいは、条理に適うか、と申し上げたい。

小林先生は、ＬＧＢＴに対する差別や偏見はいけないと表明されました。私もそう思います。その上で、エルトン・ジョンとドルガバの件では弱者至上主義はいけないと判断されている。やはり、原理原則論よりもバランス感覚が重要ということでしょう。東京医大の不正入試問題に関しても、不正入試は悪だが、それとは別に医療現場に男女平等の原理主義を当てはめるのはどうかと疑問を呈している。この件は是非とも現場の医師の見解も広くお伺いしたいところです。本当に難しい問題だと思います。