M.O のコメント

今週も配信ありがとうございます。
私は毎日新聞を購読しており、朝食時に15分~20分かけてざっと読み、時間があれば後でオピニオン欄などを精読しています。
以前は切り抜きもしていたのですが、色々とやらなければならないことが多くて、現在は休止しています。
その分、内容を脳に刻み込み、ブログのネタになりそうなものはエディターソフトでメモしています。

毎日新聞は皇室関連の記事が充実しており、最近では旧優生保護法について集中連載を掲載するなど、オリジナリティを感じる部分がいくつもあります。
一方で、セクハラ徹底糾弾、グローバリズム支持(TPP賛成)など、いかにもな和製リベラルの立場も垣間見えます。
青木理氏や浜矩子氏の連載が掲載されているのも、そういう方向性ですかね。

ただ、安倍政権批判は徹底しており、安倍晋三の「"云々"読み間違い」「"そもそも"の意味間違い」といった国語力問題や、幼稚な閣議決定問題、「森友・加計問題」の晋三答弁の変遷と矛盾など、「反権力」の姿勢を崩さない点は好感を持てます。
小林先生がおっしゃるように、やはりリテラシーが重要ですね。
ある程度の分量の文章を、ある程度の期間読み続けていないと、リテラシーって身につかないのだと思います。
ノンフィクションもフィクションも、読み手は「次はこのように展開するのだろう」あるいは「これはどこに着地するのだ?」と感じながら文章を読んでいます。
読んできた文章が多ければ多いほど、その「感じ方」の枝葉が多様になるから、「やはり、そうか!」「ここに持ってくる!?」「さすがにそれは言い過ぎ」「偏ってる」といったことが、読み取れるようになってくるのだと思います。
ノンフィクションの本を選ぶ際、タイトルと帯だけでなく、目次や著者の経歴などに目を通す本好きは多いと思いますが、これも内容の方向性をある程度想定できるスキルがある、ということなのでしょう。
その点、ネットは「自分の関心がある記事」しか読まないし、「この記事を読んだ人は、こちらの記事も……」というリンクに引っ張られてしまう有様。
「自分で能動的に何かを学ぶ」という姿勢が失われているにも関わらず、本人は「学んだ!」「知った!」と充実した時間を過ごした気になってしまうところが始末が悪い。
「チコちゃんに叱られる!」ではありませんが、ボーッと生きている大人の何と多いことか。

で、やはり思うのですが、鵜呑みは良くないのだろう、と。
考えたり感じたりしながら読む、ということを続けないと、「もっともらしいこと」や「刺激的なこと」をそのまま鵜呑みにしてしまいかねません。
自分の経験値をバックボーンとして、ほぼ瞬間的に読んだ内容を理解していくのと、盲目的に鵜呑みにするのは全く異なります。
でも、ネトウヨに限らず、鵜呑みにする人、多くなっているんでしょうかね。
「信じたいことだけを、信じる」というのは、人間の性(さが)なんでしょうか。

No.90 78ヶ月前

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