ひょっとこ のコメント

お忙しい中、配信有難うございます。

木蓮先生の見聞録は、いつも楽しく読ませて貰っていますが(特に絶句形のツッコミが好きです)、前回と今回については、美術史語りとしても秀逸なものを感じました。

この話は、セクハラというよりは、小林先生が度々問題視している「不倫」にたいする問い掛けではないかと思いました。
現代であれば小娘といっていい年齢で天才に巡り合い、愛し合ってしまったこれまた常人に非ざる者が陥ってしまった狂気など、凡人には理解出来るはずもないと思います。

これを私含め、小市民の通常の感覚で単純に「悪」と捉えてしまっては、小林先生の仰る通り、この先天才は生まれず、文化的損失のみ生むこととなるでしょう。権威・権力を笠に着てのセクハラなどは恥と思わなければならないと思います。が、己の才能や魅力で相手を虜にする特別な存在に非難(やっかみ)の目を向ける自分がいたとするならば、己こそがみっともない存在であると自覚し、自戒せねば。

それにしてもキンタマ云々の珍説を、大の大人が雑誌で取り上げるなど、幼稚化ここに極まれりですね。小泉政権から続く政治における議論の単純化、及び開き直りを当たり前にしてしまった風潮が、引いては社会全体を歪めているのではないかと思います。

No.45 80ヶ月前

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