希蝶 のコメント

今回も配信、有難うございます。「道場」、大成功でとても喜ばしい限りです。

泉美木蘭のトンデモ見聞録・第80回「芸術家と偏執性~ロダンとカミーユ編」

とても有名な話ですが、これもロダンとカミーユ・クローデルのアートが止揚した結果だったのかと思います。相乗効果であって、一方がかけても一方が成り立たず、みたいな。ただ、ロダンの方がネームヴァリューが強かったので、カミーユの方が従になってしまったのかな、と。
以前に「菊池寬」の「形」という作品のことをあげましたが、一度有名になってしまった形は、その本人にとっても足枷になってしまい、制約を与えることもあるのだろうと想像します。だから、バルザックをあらわした作品も、ただ奇妙奇天烈なものとしか思われなかったのだろうということなのでしょう。
私たちが芸術と認めているものも、ただ「形」だけにとらわれていて、どこまでが本当に理解して鑑賞できているのか、と感じられます。先日見た「スターウォーズ」で中島敦の「名人伝」という話を思い出したのですが(弟子が師匠と戦う場面など)、同じ作品に現れる「不射の射」という言葉も想記しました。ものを射落とすのに「弓」という道具にとらわれすぎているだけではいけないように、スマートフォンなどの器具も、同じ事が別の手段で可能ならば、時にはそれを忘れてかわりの手段に頼ってみるのも良いのではないか(事典を開いて調べる、筆記する、あるいはワープロを使う、ゲームならファミコンやスーファミやセガサターンやプレステのようなもので遊ぶ、などなど)と思いました。その方が人間本来の姿に回帰できて、真の芸術や芸道の姿に近づける場合もあるのではないか、というようなことを思いました。

私も「トンデモ見聞録」書籍化、応援します。最近は漫画でも何でも電子書籍にしすぎです。紙の質感や、栞や附箋を入れるのが好きな人にとっては、味気ないです。

No.25 80ヶ月前

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