読み応えのある号外をありがとうございました。
私は東京に住み勤務する内科医です。
福島の子どもの甲状腺癌については、その新聞記事に心を痛めるとともに、それが大ニュースにならないことに驚き、怒りの気持ちを持っていました。
それゆえ、よしりん先生にこの問題を取り上げていただきたいと願っておりましたし、以前このコメント欄にて厚顔ながらリクエストもさせていただきました。（もちろん今回のよしりん先生の鬼気迫る文章が、私のリクエストと無関係であることはわかっております）
しかし今回の「鬼」に関する記述を読んで、かなり思うところがありました。私がよしりん先生にこの甲状腺癌について書いてほしいと思った気持ちは、実はよしりん先生に「鬼になってくれ」「鬼となる業を背負ってくれ」と、都合よく願っているのではないか。そんな己に対する罪悪感を持ちました。
よしりん先生にとって我々読者とは、悪人を懲らしめてくれと大魔神にお願いする村人のような存在でしょうか。ただ村人は結局勢い余った大魔神から被害を受けてしまうのですが、我々読者は安全なところにいます。鬼となる業は、よしりん先生一身に降りかかってくる負担で、我々読者には直接降りかかってきません。そのことは本当に申し訳ないのですが、読者としては自分もその鬼の一部なのだと自覚を持ちつつ、よしりん先生を応援するしかないのではないかと思います。非常に無力ではありますが、「鬼」として直接の批判にさらされるよしりん先生を、読者は理解し応援していることを感じていただけたらと思います。