国家権力による「罪の水増し」、軽犯罪に凶悪犯と同等の重罰を与えるようなこのやり口は、「罪を犯した者はあらゆる権利をはく奪されて当然、文句を言うな！」という、日本に古くから「道理や常識」として存在する考え方を極端に延長したものかもしれない
「悪いことをした人は何をされても文句は言えない、辛く当たられて当然だ」というアレです

この「常識」のもとにあらゆる行いが許される、通りすがりの何の関係も無い奴がまるで権利のように石を投げつける、そういう連中に物を壊される、
邪険にされて当たり前、悪口言われて当たり前、やってもいない罪を着せられ不当拘束され自分も家族も人生をグチャグチャにされて当然だ、だってお前は「悪いこと」をしたんだから…

人間の心情を考えてもこれは全く狂った話で、本来ならば犯した罪に対しては罪状としての正確な分類が行われ（物損を殺人と判断してはいけない、補助金受給違反を詐欺罪としてはいけない）、
与えられるべき罰もそれに見合った正当に許された分量と手段でなければいけない（軽犯罪初犯に無期懲役とかはいけないし、看守や世間からの嫌がらせを罰に含むなら、その分刑期が短縮されなければいけないという理屈になる）

今回の籠池や佐川への権力側の仕打ちはまさにこの例のとおりで、「悪いことしたらわるいことされてとうぜんだー」という思考停止論を利用しかさに着て極大化させたものです
一人一人が自分の人生を振り返った時、その中に見つかるはずですよ、そういう「水増し」をされた経験が

それは間違いなく「悪」であり、叩き潰されなければならない。できなくても、やろうとし続けなければならない