hiro のコメント

昨日の道場で「憲法を小学生にどう教えればよいか」と質問した教育大学の3回生がいました。
教育大学3回生。私も2?年前はそうでした。

熱意ある若者に出会えて嬉しく思います。

私に聞いたものではないとは重々承知していますが、
私は大学卒業後2年間高校で公民科講師をし、
その後事務職員として県教委、小学校、養護学校、中学校と勤めてきましたので、私の考えを書かせていただきます。

まず私が一番感じているのは若い教師の政治意識の低さです。
選挙行きますかと聞いたら行ったことがないという25歳や、
昨日選挙行きましたかと聞いたらえっ昨日選挙だったんですか?
というような想定外の答えが返ってきます。

憲法に限りませんが、大切なのは熱意と探求心だと思います。
それがあれば、効果的な教育ができるようになってくると思います。
道場で質問した姿勢を忘れずに現場を持ってがんばってほしいと思います。

さて具体的な方法ですが、
(社会科の)教師が陥りがちなのは、いわゆる「知識の押しつけ」というやつです。自分が知っていることを言わなければ気が済まないタイプの教師はいます。
基本は大事ですが暗記で社会が嫌いになるという子どもたちも多いです。
「護憲を押しつける」といった価値観の強制もいかがなものかと思います。
今は教育改革、アクティブラーニング、討論重視、アウトプットなどと言われていますので、逆に大学などで研究したことと現場とのギャップに悩む人もいます。
現状の中で、やらなければならないことをしながら、如何にするかが求められます。
私が中学生の時に湾岸戦争が起きましたが塾の先生が「こうやって戦争は起きるんだ」と言いました。また、「今回の選挙に行かなかったら世の中に何も言う資格はない」とも言っていました。自分に問題意識があり、伝えようと思えば、短い言葉で、(届く子には)届くことも言えると思います。
私が授業でしていたことは「自分の考えを書かせる」ということです。
指導困難校で、発表したり、討論したりということがしにくかったので書かせました。
あと教師が陥りがちなのは目的というか、「子どものため」というより自分が気持ちよくなっているだけというように自分のために行動する人が多いです。それが子どものためにもなれば良いのですが。
できる先生と同じようなことをしようとしてその先生に聞かずにするので根本的に違う行動になったりもします。
あとは自分の行ったことを検証することが大切です。
人に評価してもらうことも大事ですが、子どもたちが結果を出してくれます。
改善点を追求していけば、効果的な教育ができると思います。
「小学生に憲法をどうやって」ということにはという問いにはやはり答えられていませんが、自分の知識の中から「何を伝えたいのか」また「何を身につけさせたいのか」ということが子どもたちの現状把握から沸き出てくると思います。

No.172 80ヶ月前

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