リボンの騎士 のコメント

>>50
監督のアンジェイ・ワイダは1926年生まれで、【カティンの森】は2007年の作品なのですが、とても80歳過ぎた人が撮ったとは思えないような、執念と言っていいのか、凄まじいエネルギーに満ち溢れた作品です。ワイダ監督のお父さんがカティンで殺されているので、晩年に撮られた彼の原点となっている作品と言っていいのではないかと思います。観終わったときの衝撃たるや、【戦争論】と【卑怯者の島】を足して2で割ったような感じですから、ゴー宣の読者さんでしたらその衝撃のすごさがご想像つくかと(笑)。重い作品なので心身ともに余裕があるときにご覧になられることをお勧めしますが、格調高い作品自体にはもちろん、登場人物の気高さにも圧倒されることでしょう。

さて、カトリーヌ・ドヌーヴに続き、今度はブリジット・バルドーが批判の声をあげたそうです(日本で言えば、若尾文子に続き京マチ子という感じですかね?)。
「私はセクハラを受けたことはない。男性からきれいだとか、可愛いお尻だと言われるのは気分がよかった」とのこと。そのように思う女性もいるでしょうが、例えば、彼女にそういうことを言う男性は、バルドーとは違う感覚の女性に対しても同じことを言ってもおかしくないですから、そういう女性からセクハラだと言われるのは現代では仕方ない。でもバルドーにとって男性のそういう言動はセクハラでも何でもないわけだからから、セクハラだと告発する女性に対して「ばかげている」と言っているのではないかと思います。

No.70 83ヶ月前

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