しんや のコメント

>>146
横から失礼します。
どのコメントにも納得させていただいています。

懸賞を受け取る際の所作が荒々しい力士は珍しくありませんね。朝青龍は荒々しいを通り越してふてぶてしい態度だったので、「おい、もうちょっと考えろよ」と私も思ってしまっていましたが(笑)
たった今大一番を勝ったばかりの力士がその余韻でガシっと掴んでしまうのはおかしくないし、むしろ力強さやその一番にかけた意気込みや闘志を感じ、(程度によりますが)カッコいいと思う相撲ファンもいます。私がその一人です。

現金の入った懸賞を土俵上で受け取ることが始まったのは戦後であり、大相撲のスポンサー企業の広告宣伝として行われたのがキッカケですね。手刀を三回切って受け取るのが定着したのは昭和三十年代ですから、大相撲を取り巻く環境の変遷とともに成り立ち、今に至るものです。
これを豪快に受け取るか静かに受け取るかで「日本の伝統が、美意識が~」という話題に持っていくのはコジツケではないかという疑問があります。

また、てすさんのご指摘のとおり、優勝インタビューで白鵬が日馬富士の件に触れたのは、本人がインタビューで言ったとおり「力士代表」の立場です。横綱4人中3人が休場しているのですから、ただ一人出場している横綱として、また優勝した力士として、責任感からの発言でしょう。
千代の富士の師匠である北の富士もそう述べています。
http://www.sanspo.com/sports/news/20171126/sum17112618130015-n1.html

「前人未踏の40回の優勝おめでとうございます」に対して「その前に謝罪します」ですから、自身の記録よりもファンに心配や迷惑をかけたことを謝罪する姿勢は、「私より公」の態度であるといえます。

仮にインタビューで言及しなかったとしたら、それこそ「あんな事件があったのに、自分の優勝と記録にしか関心がないのか」と批判が起きていたでしょう。どうしろというのか。

万歳も、暴行事件をきっかけに今場所が中断される可能性もあった(八百長問題で場所そのものの開催が中止されたこともあったのだから)。そうした中でファンの支えもあって九州場所が最後まで開催され、一年を締めくくれた。そのことを皆で祝いましょう、という意味であるようにインタビューの文脈からは受け取れます。
やりすぎ、不適切という感想は理解できますが、その点は協会から叱責を受けて本人は親方と謝罪しているのだから、部外者がギャーコラ言うことか、と思います。
上に貼ったリンクの北の富士のようなコメントで十分でしょう。

そもそも、モンゴル人の横綱に対してだけ「品格」に関するハードルが不当に高い。
鶴竜や白鵬が変化をすれば批判されますが、かつて貴乃花が千代大海を相手に変化をして勝った際には、驚きの反応はあっても批判は起きませんでした。
本音は日本人よりモンゴル人が強いことが気に食わないだけで、その理由付けとして「品格」を持ち出している人が多いように思えます。

次の初場所で、白鵬は横綱在位期間で北の湖の記録に並びます。
大鵬や千代の富士らも長期間在位した偉大な横綱ですが、その三人と比較して白鵬は勝率が断トツで高く、何より休場が少ない。休場を負けとカウントした勝率が八割を超えているのは、白鵬ただ一人です。

白鵬:776勝102敗52休(62場所)勝率 .834
北の湖:670勝156敗107休(63場所)勝率 .718
千代の富士:625勝112敗137休(59場所)勝率 .715
大鵬:622勝103敗136休(58場所)勝率.722

誰がもっとも自身を厳しく律して鍛え上げ、相撲に真摯に打ち込んでいるか。
数字は嘘を吐かないと私は思っています。

No.154 85ヶ月前

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