希蝶 のコメント

 遅ればせながら、朝日新聞の政治断簡を読みました。
つまり、国分さんは、今回の解散・選挙が違憲であったことを証明するために、その点を改憲せよ、とおっしゃられてゐるわけですか。

 山本有三の中篇(で、最後の小説)に「無事の人」があり、
 そこでは、戦勝国がすすんで政体を改造すべきだみたいなことが描かれてゐるのですが、 選挙に大勝し、野党議員の質問時間をけづって、若手議員の質疑の時間を増やせ、と要久してゐる自民党が、果たしてそのやうな自分に不利なことをするのか、否か?

 繰り返しますが、安直な9条加筆の方が、「隗より始めよ」、といふことになりはすまいか?
 無意味でも、改憲しただけましだ、とか。
 後は、後世の賢者に任せる、とか。

 アメリカのいひなりになって、改憲した、といふ歴史的事実は残されるのですが。

金曜日の毎日新聞の論点、「保守とは何か」も読みましたが、小林先生の主張されてゐることは、保守とは「舟に刻みて剣を求む」ではだめで、いくら舟を落としたところに刻印しても、川の流れは流れてをり、流れを感じ取れない自称保守は、ありもしないところにつるぎが落ちてゐると錯覚して、無意味なことをしつづけるのだらう、と思ひました。
 流れされた分だけ、修正しなければ伝統も維持できないのだ、と。

 同じ日の記事に、三江線のことがのってゐましたが、かつてこのライジングコメントでもとりあげられてゐたかたがいらっしゃったやうに、記憶してゐます。かういふところにこそ、一見無意味と思へるものでも大切にする、といふ「死馬の骨を買ふ」・「隗より始めよ」みたいな精神が生かされぬものでせうか。
 個人的な愚見を述べると、新型車輛の実験線とか、車庫などよろしいのではないか、とひそかに思ひます。福塩線といふのを伸ばしてみるのも?

 毎日新聞といへば、毎日新聞の東京夕刊、といふので、一瞬、毎日新聞と、東京新聞の夕刊かと思ってしまひました。これもじっくり読んでみたいです。

 もう13回忌なのですね。手の組みあはせ方の章がのってから、月日がたつのははやい、とありふれたことを申しあげます。

 トッキーさんのブログですが、苛めといふと、「クリオネの灯り」や「聲の形」などを思ひ出します。いぢめには、される側の要因もあるとたびたび人から言はれても来ましたし、それも真実で、みづから戒めなければいけないのでせうが、要は支配する側が何かを牛耳りたいといふ個人的な慾望なのではないか、とも。
 999に、鉄郎に似た人が自分の恋人をかどはかし、殺した相手を倒した後、王冠を見てその後を継ごうとするエピソードがありましたが、このまへの選挙でも思ったのですが、下らない党派あらそひや野合は、死馬の骨を購入することにすらならない、お金をどぶの中にすてるやうなものだと感じました。

 以上、細々としたことでした。

No.130 86ヶ月前

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