若者が、一昔前の社畜根性を発揮し、奴隷の鎖自慢したところで、ご褒美など待っていません。「景気」のいいのはお金持ちだけで、恩恵は回ってはこない。せいぜいが、一握りの成功者たちのＳＮＳでも見て嫉妬心を募らせるしかない。そうして、自分が不遇なのをいまさら社会のせいにもできないので、「在日」だの「サヨク」だののせいにして狂ったように叩きまくる。そこに、「障害者」が入ったのが、例の相模原の殺人事件でしょう。奴隷は、行き詰ったら自殺するか、奪うか殺すか、そのどれかを選びます。そういう発想の貧困が奴隷の奴隷たるゆえんです。そして、その貧困は、社会を改革者が継続的に破壊していけば、いずれ住みやすくなるという誤謬から生まれるものです。毛沢東かポル・ポトか、ですね。若者たちは、金銭面だけでなく、発想の貧困に追い込まれている。共謀罪は表現を規制に追い込み、ますますこの流れを加速させることでしょう。そして発想の貧困が、現実に対する隷属を生む。だから奴隷だと言ったわけです。

国民の既得権を守らねば、という旧社会主義勢力が保守になってしまう「ねじれ」もこうして生じていると思います。国民を憐れな奴隷に落とす政治が「まっとうな政治」なわけありませんからね。