ネトウヨの生みの親言説、根強いですね。～の生みの親って凄い言い方ですよ。
どんな凶悪犯もそりゃ人の子ですからね。テレビでいい年こいた芸能人の親が泣いて謝るのをよく見ますけど、あれを見る度に嫌な気持ちにさせられます。発想が八つ墓村なんですね。お前の子供が悪い事したんだから、世間に詫びろというわけでしょう？やっぱり個人なんてなくて、世間が全て。これと同じで、理屈では小林よしのりが悪いわけないけど、心情的には世間に詫びろ、なんですよ。「小林に影響を受けた人間が世間にいる以上、世間に対して責任を取れ」なんですね。読み手の個人がバカだからそいつに責任がある、と判断できない人が一定数いる。そういう人は、そもそもホシュ世間とかサヨク世間とかでしか人を見られないので、小林はいったりきたりで節操がないとか言い出すんでしょう。その言い方で、その人が普段どういう考えで生きているかすぐに判別できます。小林よしのりに対する反応が、一種のリトマス紙になっているのですね。思想信条に関わらず、そういう批判者は間違いなく八つ墓村世間の住人です。

また、他の物語や音楽などに同様のことが言われないのは、その影響により形成されたとおぼしき「世間」がうすらぼんやりしているからでしょう。ホシュ世間は毎日目に入るから、生みの親だなんだといつまでも叩かれ続ける。お前の子供がまだ反省せずに悪い事を繰り返しているぞ、親のお前が責任を取れ、とかよく言えますよ。知るかバカという話です。