ゲスト のコメント

ネトウヨは、戦争論を誤って解釈した人たちの成れの果て(およびそいつらの病気が伝染した人たち)なんだと思います。

優れた思想書は、どうしても大きな亜流を生むでしまうんですかね……。

戦争論が発売されたとき、私は中学生で、当時ゴー宣のことはまったく知らなかったのですが、本屋で飾られているのを見て興味を持ち、立ち読みしました。

白状すると、そのときは内容が難しすぎて、さっぱり理解できなかったため戦争論は買わず、違う本を買いました。再び興味を持ち、購入して読破したのは、それから十数年後のことです。

未だに結論が出ないのですが、中学生の頃に読めばよかったと思う自分と、大人になってから読んでよかったと思う自分が半々で心の中にいます。

戦争論でもっとも印象深かったのは、「個は公の中で作られる」ということです。私は長い間、ずっとわがままに生き、いろんな人に迷惑をかけてきました。もしも中学のときに戦争論を読み、公と個のことを知っていれば、もっと他人のために生きることができたんじゃないかと後悔することが多々あります。

一方で、もしも中学生の私がそれを理解できなかったとしたら、もしも誤って解釈してしまったとしたら、半端に頭でっかちな、すごく嫌な人間になってしまっていたのではと考えてしまいます。ネトウヨにならずにいられただろうかと……。また、戦争論をより深く読むためには、当時の“異常な左への傾き方”を知る必要があると思うのですが、それは後の時代に読んだからこそきっちり理解できたような気がします。さらに言うと、未だに百パーセント理解しきったとは考えていません。

「戦争論はそれだけ危険性のある書物だよ」とか、「ネトウヨが生まれたのは戦争論のせい」言いたいわけではなく、あくまで当時の私にそこまでの頭の良さがあったかどうか自信がないということです。(今もバカなので)

じゃあ、こんな長文を書いて何が言いたいかというと、もしもまだ戦争論を未読の若いファンがここにいらっしゃるなら、こういう人もいるよと、ちょっとでも参考になればいいですし、また、読み終わったあとには結論を急がず、今回のライジングのゴー宣や戦争論の続編、あるいはゴーマニズム戦歴などもあわせて読み、じっくり咀嚼してほしいなということです。

私自身、勉強不足のくせに偉そうでもうしわけないですが、これ以上ネトウヨやエセ保守や極左に騙される人が増えないように、祈りを込めて。

No.15 87ヶ月前

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