おいちゃん のコメント

牛乳石鹸CM、完っ然に出遅れまして、炎上騒ぎも先に知ってしまったし、ニュートラルに観れないな〜と思ってしまってまだ観ていませんでした。
今回もう木蘭先生の記事を読んだ後なので、何を言っても後出しになっちゃうんですが、個人的には「わかるわ〜」と思いました。
あのですね、この主人公、別に家族がどうでもいいと思ってるわけじゃないですよ。
まず自分の父親と、父親としての自分の現状があまりにかけ離れた姿だと思ってる。
自分の父親は、決して「優しいパパ」ではなかったけれど、確かに父親が与えてくれたものがあると思ってる。翻って今の自分は父親として、子供に何かを与えられているのか。確かに家事を分担し、子供にケーキを買って早く帰るけれど、その姿から子供は何か受け取ってくれているだろうか。家族のためにというけれど、落ち込んでいる後輩を見捨てて帰る自分は正しいと言えるか。その姿を胸を張って子供に見せられるか。つまりそんな自分が子供に与えられるものがあるのか。
という自分に対する不安は常にあるわけで、その中で探り探り自分の時代を生きてくしかない。その不安をひと時、「洗い流そ」というCMだったと思います。
すっごいわかるんですよ。家庭の中の「父親」って、今と自分の子供時代とはまるっきり外形が違うんだから。モデルがいない中で、探り探りやってて、それが正しい選択だったのかどうかはまだまだわからないんだから。

ただ一方でこのCMにイラッとした人(多分嫁さん目線の人)の気持ちもわかるというか。なんで連絡寄越さないとか、ゴミ出しするのが偉いのかとか、家族の記念日を台無しにしてとか。別の日にしろよとか。この辺は正論だから言われたらグウの音もでない。大体うちの妻だったらあんな一言じゃ済まないと思う。ドアロックかけられると思う。
というのがなるだけニュートラルに観てみた感想です。

でもこの過剰な反応、1つは今の自称保守への嫌悪感とも繋がってると思います。多分炎上しようがしまいが、ニュートラルに作品として見られないほどの社会的なバイアスがかかってるようにも思います。さすがに何度見ても意味わかんないってのはないと思うけど。

No.60 81ヶ月前

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