今回のライジング配信、次回の「道場」準備などでお忙しい中、有り難うございます。 思うことがかなりありますが、具体的に記してみます。 今週のQ&Aコーナーで電車で寝過ごすという話が載っていましたが、 私はしょっちゅうそういうことをします。 とは言え、最寄り駅の一駅か二駅先位ですが。 昔、終電の東海道線に乗っていて、あまりに疲れ切っていたため、立ったままうつらうつらしていたら、 「何をする、醉っ払い」といきなり怒鳴られたことがありました。 別にこちらは酒など飲んでいなかったので、その旨を否定して抗議したら、 廻りで聞いていた人がうるさいと思ったらしく、 「そんなに文句があるなら、次の駅で降りて、駅員さんに話されたらどうですか」 と、こちらが飮酒していることが前提みたいに言われました。 結局、周囲の人は、本当に酒を飲んでいたら息が臭い筈だ、とか 仕事を遅くまでやっている人がいる、ということには思いいたらないわけですね。 そんなになるまで仕事をする私も私なのですけれども。 茶魔の吹き出し漫画のコーナーで、睡眠障碍の話が出ていましたが。 今回のライジングの記事とも内容がかぶるのですが、 そんなに何をしていたのかというと、 私がかつてつとめていた受驗生現役合格の会員制の会社では夜勤というのが 夜の8時から10時まであって、 その時間に来た電話質問の回答をしたり(電話料金を相手に払わせないため、コレクトコールというのを使用させていました) 至急今日中に答えを出してくれとか、 中には営業の関連会社から来た、英文・古文の全訳依頼とか数学の問題をすべて解いてくれとか、 あと、高い金(一科目35萬、4科目80萬位)を払って会員になったのに、 全然何もしてくれないぢゃないか、金を返せというようなクレームを、担当部署のかわりに受けたり、 (完全に解決はせずに、担当部署への連絡文書を書いたり)、 そういったもろもろのことを、夜勤当番の社員が、アルバイトの院生や学部生などに指示して、 はやくて夜の11時位で、ひどい時には翌日を超えたりして、 ビルの管理人に怒鳴られたりもして (なぜ、こんなに遅くまでやっている、約束が違う、あんたが一番だらしがないとか言われたりもして) こうやって思い返しているだけでも、ブラック企業の代表格みたいな感じでした (私の要領も悪かったのですけれども)。 土日は週シフト交替で出勤でしたが、そのときも、夕方6時で終わることなんてなく、 夜の7時、8時というのがざらでした。 とりわけ、休みあけ近くと、定期試験直前がひどかったです。 それでも、人のためになる、高校生や受驗生のためになるとも思っていましたが、 会社の上司からは「バイト生に出させるお金はなるべくきりつめたいから、使えないやつは首をきるようにしろ」とか、人を人とも思わないような、そんなところでした。 もう20年以上昔のことになるのですが、企業の合理性とかそういうことを考えると、 会社って、そんなふうになってしまうものです。 それでも、中間管理職のかたが結構親切なかたでもあったので、 何とかもってはいましたが、 ベテランの要となる女子社員などが居なくなると、 砂上の楼閣のように崩れ落ちてゆき、 私も最後まで在籍することができず、 結局、つぶれてしまったそうです(営業販社は生きのこったそうです)。 その会社にも理想のようなものはあったのでしょう。 とりわけ、社長はかなり仕事に意慾的でした。 しかし、管理職は管理職で自己保身のために現状を社長には伝えず、 詐欺会社と呼ばれることを自嘲的に笑いの種にするようになり、 現実逃避をしていて、 平の私たちが何かを変えようとしてもかえって目をつけられる結果になり、 挙げ句の果てには、こちらの生活態度や人格なども問われるようになって (夜勤をやりたくない、楽をしたから、というふうに見られた)、 仕舞いには、現状を追認するしかなくなり、あきらめるしかなくなって、 己の保身を思うしかなくなりました。 (確かに、私もそんなに立派な人間だったわけではなかったのかも知れないけれども)。
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今回のライジング配信、次回の「道場」準備などでお忙しい中、有り難うございます。
思うことがかなりありますが、具体的に記してみます。
今週のQ&Aコーナーで電車で寝過ごすという話が載っていましたが、
私はしょっちゅうそういうことをします。
とは言え、最寄り駅の一駅か二駅先位ですが。
昔、終電の東海道線に乗っていて、あまりに疲れ切っていたため、立ったままうつらうつらしていたら、
「何をする、醉っ払い」といきなり怒鳴られたことがありました。
別にこちらは酒など飲んでいなかったので、その旨を否定して抗議したら、
廻りで聞いていた人がうるさいと思ったらしく、
「そんなに文句があるなら、次の駅で降りて、駅員さんに話されたらどうですか」
と、こちらが飮酒していることが前提みたいに言われました。
結局、周囲の人は、本当に酒を飲んでいたら息が臭い筈だ、とか
仕事を遅くまでやっている人がいる、ということには思いいたらないわけですね。
そんなになるまで仕事をする私も私なのですけれども。
茶魔の吹き出し漫画のコーナーで、睡眠障碍の話が出ていましたが。
今回のライジングの記事とも内容がかぶるのですが、
そんなに何をしていたのかというと、
私がかつてつとめていた受驗生現役合格の会員制の会社では夜勤というのが
夜の8時から10時まであって、
その時間に来た電話質問の回答をしたり(電話料金を相手に払わせないため、コレクトコールというのを使用させていました)
至急今日中に答えを出してくれとか、
中には営業の関連会社から来た、英文・古文の全訳依頼とか数学の問題をすべて解いてくれとか、
あと、高い金(一科目35萬、4科目80萬位)を払って会員になったのに、
全然何もしてくれないぢゃないか、金を返せというようなクレームを、担当部署のかわりに受けたり、
(完全に解決はせずに、担当部署への連絡文書を書いたり)、
そういったもろもろのことを、夜勤当番の社員が、アルバイトの院生や学部生などに指示して、
はやくて夜の11時位で、ひどい時には翌日を超えたりして、
ビルの管理人に怒鳴られたりもして
(なぜ、こんなに遅くまでやっている、約束が違う、あんたが一番だらしがないとか言われたりもして)
こうやって思い返しているだけでも、ブラック企業の代表格みたいな感じでした
(私の要領も悪かったのですけれども)。
土日は週シフト交替で出勤でしたが、そのときも、夕方6時で終わることなんてなく、
夜の7時、8時というのがざらでした。
とりわけ、休みあけ近くと、定期試験直前がひどかったです。
それでも、人のためになる、高校生や受驗生のためになるとも思っていましたが、
会社の上司からは「バイト生に出させるお金はなるべくきりつめたいから、使えないやつは首をきるようにしろ」とか、人を人とも思わないような、そんなところでした。
もう20年以上昔のことになるのですが、企業の合理性とかそういうことを考えると、
会社って、そんなふうになってしまうものです。
それでも、中間管理職のかたが結構親切なかたでもあったので、
何とかもってはいましたが、
ベテランの要となる女子社員などが居なくなると、
砂上の楼閣のように崩れ落ちてゆき、
私も最後まで在籍することができず、
結局、つぶれてしまったそうです(営業販社は生きのこったそうです)。
その会社にも理想のようなものはあったのでしょう。
とりわけ、社長はかなり仕事に意慾的でした。
しかし、管理職は管理職で自己保身のために現状を社長には伝えず、
詐欺会社と呼ばれることを自嘲的に笑いの種にするようになり、
現実逃避をしていて、
平の私たちが何かを変えようとしてもかえって目をつけられる結果になり、
挙げ句の果てには、こちらの生活態度や人格なども問われるようになって
(夜勤をやりたくない、楽をしたから、というふうに見られた)、
仕舞いには、現状を追認するしかなくなり、あきらめるしかなくなって、
己の保身を思うしかなくなりました。
(確かに、私もそんなに立派な人間だったわけではなかったのかも知れないけれども)。