介護関係の仕事をしています。地方でも3世代家族など、なかなかお目にかかれない状況になっており、高齢者夫婦、高齢者の一人暮らし世帯も増えています。介護保険の仕組みは家族が主たる介護者となって、補助的に介護サービスが提供される仕組み(使えるサービス量に限度があることがそれを示しています)ですから、介護が必要になった高齢者が家族の支援を受けられない場合、施設へ入所する流れになることが多いです。特別養護老人ホームというところへ運よく入所できれば所得に応じて減免制度もありますが、最近増えているサービスつき高齢者向け住宅などに入ろうとすれば、高額な入居料が必要になります。ところが、年金ではとてもまかなえない金額ですので、現役の頃からの蓄えやそれもなければ子供に頼る、ということになりますが、そうなれば子供の負担も大きなものになります。いっぽうで、介護が必要になっても住み慣れた自宅で過ごせるように「地域包括ケアシステム」(共同体での支えあい、ボランティアなどの互助。現役世代を引退した団塊の世代がこの役割を担う、という)が推奨されていますが、共同体がこれほど機能しなくなっている現代でこの仕組みがとてもうまく機能するとは思えません。介護職員のなり手もいない現状で、やがて外国から労働者を入れていくというシナリオはもうそこまで迫っていますね。
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小林よしのりチャンネル
(ID:27871506)
介護関係の仕事をしています。地方でも3世代家族など、なかなかお目にかかれない状況になっており、高齢者夫婦、高齢者の一人暮らし世帯も増えています。介護保険の仕組みは家族が主たる介護者となって、補助的に介護サービスが提供される仕組み(使えるサービス量に限度があることがそれを示しています)ですから、介護が必要になった高齢者が家族の支援を受けられない場合、施設へ入所する流れになることが多いです。特別養護老人ホームというところへ運よく入所できれば所得に応じて減免制度もありますが、最近増えているサービスつき高齢者向け住宅などに入ろうとすれば、高額な入居料が必要になります。ところが、年金ではとてもまかなえない金額ですので、現役の頃からの蓄えやそれもなければ子供に頼る、ということになりますが、そうなれば子供の負担も大きなものになります。いっぽうで、介護が必要になっても住み慣れた自宅で過ごせるように「地域包括ケアシステム」(共同体での支えあい、ボランティアなどの互助。現役世代を引退した団塊の世代がこの役割を担う、という)が推奨されていますが、共同体がこれほど機能しなくなっている現代でこの仕組みがとてもうまく機能するとは思えません。介護職員のなり手もいない現状で、やがて外国から労働者を入れていくというシナリオはもうそこまで迫っていますね。