ゴー宣を読みました。戦後生まれ初の首相は、戦争で多くの犠牲の上に築かれた財産を何も解ってはいなかったのですね。頭の中はカチンカチンに固まっていて、欧米は善、白人は善、キリスト教は善、勝ち組は善、男系は善とか、すごく単純に振り分けていそうです。強きを助け弱きを挫く典型的な人間で、でも、本当に強いものや弱いものに気付けていないように感じます。ハリウッド映画に出てくる、早々と味方を裏切って敵に媚を売り得意満面になっていたら、実は敵からも見透かされていて状況は更に悪くなり、結局簡単に殺される男みたいです。たぶん、気が小さくて中途半端なことしか出来ない人間なのに、見栄を張って中途半端な覚悟のまま行動してしまうので、結果が伴わないのじゃないかと思います。自分がそうなので、何か解る気がするのです。
これ以上無いほどの素晴らしい財産だったのに、何て勿体ないことをしてしまったのか。頭が痛くなります。自分に引き付けて考えると、心底、怖いです。
亡くなられた７名の方々の無念に思いを馳せ、ご冥福を御祈り申し上げます。