「歴史も文化も経済力もそれぞれに全く異なる国々を、単一の経済共同圏に統合しようという極めて人工的・設計主義的な試みには完全に無理がある」というのは、感覚としては分かっていたのですが、理屈として言葉に変えることができませんでした。 今週のゴー宣を読んで、「為替レートの国際金融経済の自動調整機能が、共通通貨ユーロによって機能しない」という指摘に「なるほど!そういうことだったのかー!!」と気づかされました。 もし仮にEUを真の経済共同圏として成立させるならば、「富の再分配」をしなければならないと考えます。 けれども、そんなことは「ナショナリズム」が許さないと思います。 例えば私がドイツ人として、財政破綻をしたギリシャの為に、税金を投入するとなると、「猛烈に腹が立つ」と思うんです。 「そんな金があるなら、自分たちの子供らに投資しろ!」と言うでしょう。 つまり「富の再分配」というのはナショナリズムが及ぶ範囲内でしか不可能だと思います。 そして現に、ドイツはEU加盟国に緊縮財政を強いている。 ならば「EUの正体はドイツ帝国である」という分析が正しいわけですね。 経済に疎い私ですが、勉強になりました!!
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小林よしのりチャンネル
(ID:13193453)
「歴史も文化も経済力もそれぞれに全く異なる国々を、単一の経済共同圏に統合しようという極めて人工的・設計主義的な試みには完全に無理がある」というのは、感覚としては分かっていたのですが、理屈として言葉に変えることができませんでした。
今週のゴー宣を読んで、「為替レートの国際金融経済の自動調整機能が、共通通貨ユーロによって機能しない」という指摘に「なるほど!そういうことだったのかー!!」と気づかされました。
もし仮にEUを真の経済共同圏として成立させるならば、「富の再分配」をしなければならないと考えます。
けれども、そんなことは「ナショナリズム」が許さないと思います。
例えば私がドイツ人として、財政破綻をしたギリシャの為に、税金を投入するとなると、「猛烈に腹が立つ」と思うんです。
「そんな金があるなら、自分たちの子供らに投資しろ!」と言うでしょう。
つまり「富の再分配」というのはナショナリズムが及ぶ範囲内でしか不可能だと思います。
そして現に、ドイツはEU加盟国に緊縮財政を強いている。
ならば「EUの正体はドイツ帝国である」という分析が正しいわけですね。
経済に疎い私ですが、勉強になりました!!